2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17202014
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
南塚 信吾 法政大学, 国際文化学部, 教授 (50055315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下斗米 伸夫 法政大学, 法学部, 教授 (80112986)
加納 格 法政大学, 文学部, 教授 (80204593)
伊集院 立 法政大学, 社会学部, 教授 (30091854)
今泉 裕美子 法政大学, 国際文化学部, 助教授 (30266275)
佐々木 直美 法政大学, 法学部, 助教授 (90328914)
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Keywords | 世界史 / 1980年代 / 社会主義 / イスラーム / 失われた10年 / 中越戦争 / アフガン侵略 / イラン革命 |
Research Abstract |
本研究は、1980年代の世界史を、いわば輪切りにして同時代史的に分析し、それをひとつの有機的に繋がる世界史として認識する視座と方法を探り出すことを目的とする。本年度は、6月11日、7月23日、10月15日、12月10日、2月23日に、研究会を開催した。その上で、3月25日に国外から4名の専門家を招いてラウンド・テーブルを開催した。6月11日には、研究全体の進め方についての打ち合わせを行い、7月23日には、ヴェトナム、ミクロネシア、ラテンアメリカ、西欧の1980年代の諸問題についての情報交換、10月15日には、外部の専門家を招いて1980年代のIT革命、国際金融経済について学び、12月10日には、中東・アフリカと中東イスラームの1980年代の変容について、2月23日には、南アフリカ、東欧、そしてロシア=極東の1980年代の歴史についての検討を行った。そして、3月25日には、アメリカ、メキシコ、ヴェトナム、カザフスタンからの専門家を招いて、1980年代の世界経済と社会主義、ラテンアフリカの「失われた10年」、ヴェトナムの農村変容、中央アジアの1980年代についての報告を聞き、討議を行った。また、この間に、ヴェトナム、アメリカ、東欧などへ、調査旅行を行った。 この間の研究によって、1980年代は、1979年ごろから1992年ごろまでをカバーする、いわば「長い1980年代」として考えるべきこと、1979年の中越戦争、ソ連によるアフガン侵略、そしてイラン革命が重要な転機を画したこと、中東のイスラームの動きとソ連をはじめとする社会主義世界の崩壊とが一定の関係があったのではないかということが、論点となってきている。
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Research Products
(4 results)