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2005 Fiscal Year Annual Research Report

日中古代墳墓副葬品の比較研究

Research Project

Project/Area Number 17202021
Research InstitutionNational Research Institute Cultural Properties, Nara

Principal Investigator

花谷 浩  独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 飛鳥藤原宮跡発掘調査部, 遺構調査室長 (70172947)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 黒崎 直  富山大学, 人文学部, 教授 (60000494)
小林 謙一  独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 文化財情報研究室長 (70110088)
小池 伸彦  独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 考古第一調査室長 (90205302)
金田 明大  独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 飛鳥藤原宮跡発掘調査部, 研究員 (20290934)
豊島 直博  独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 飛鳥藤原宮跡発掘調査部, 研究員 (90304287)
Keywords三燕 / 馬具 / 鞍金具 / 重装騎兵 / 長頸鏃
Research Abstract

中国遼西地域の4〜5世紀を中心とする墳墓副葬品のなかで、馬具、武器・武具、金銅製品を中心に、個々について、製作技術の検討も含め、日本列島の古墳副葬品との詳細な比較研究をおこなった。
馬具については、鞍金具の外観、金銅装の例にあってはその装飾文様や製作技法等、さらには、鞍橋木部が遺存する例等について、韓半島出土例も考慮して検討を加えた。その結果、馬具は基本的にセットとして製作されていると見做せることから、日本の古墳時代の初期の馬具は、主として、4世紀初頭、遼西地域の三燕文化の馬具が遼東地域の高句麗に流入し、高句麗を経て朝鮮半島南部の新羅、百済、伽耶地域に伝わり、それが5世紀初頭に朝鮮半島南部を経由して日本に入ってきた蓋然性が高まった。また、〓金具をはじめとする〓具についての検討結果も加える等、総合的に分析することにより、一例をあげれば、藤ノ木古墳出土馬具の系譜は、高句麗と密接に関係している可能性を指摘しうるにいたった。また、攻撃用武器のなかでも普遍的な鉄鏃については、鏃身の形態を中心に比較検討し、多様性に富む日本列島出土例のなかでも、長頸鏃において、かなりの共通性を見出すことができた。これらは、いずれも、日本列島において、5世紀第2四半世紀以降普遍化する外来的要素の一端を示すものである。
その一方で、日中それぞれにのみ見られる遺物の存在、あるいは、重装騎兵が日本列島において普及していない事実、さらには、三燕文化の墓制が、日本列島の古墳と異なり、墳丘を伴わない木槨墓や石室墓、磚室墓である、といった点からは、日本列島に対する三燕文化の影響は、馬具で検討したように、高句麗や韓半島南部を経由した結果であったと考えられるであろう。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Book (1 results)

  • [Book] 東アジア考古学論叢-日中共同研究論文集-2006

    • Author(s)
      花谷浩, 黒崎直, 小林謙一ほか
    • Total Pages
      391
    • Publisher
      奈良文化財研究所

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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