2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17203003
|
Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
田里 修 沖縄大学, 法経学部, 教授 (40179685)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 謙二 茨城キリスト教大学, 文学部, 教授 (90113282)
牧田 勲 摂南大学, 法学部, 教授 (90209403)
青嶋 敏 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10202483)
林 研三 札幌大学, 法学部, 教授 (60218568)
奥山 恭子 横浜国立大学, 大学院・国際社会学研究科, 教授 (50214086)
|
Keywords | 沖縄 / 琉球 / 沖縄近代法 / 土地制度 / 家族制度 / 共同体 / 入会権 / 戸籍制度 |
Research Abstract |
06年度は、全体としては8月と3月に沖縄大学に集まり研究会を行った。 8月の研究会は、近世における地割制度について「農務帳」と「大支配申渡条々」についての検討と、総有についての検討を行った。農務帳以前の琉球の土地制度は「摸合持」と考えられること。摸合持とは頭数(人頭)で地割するようなものであり、林野に関しては恩納村の人が名護市の山に入りうるものであること。入会でいえば数村入会の状態であること。などが確認された。 3月には07年5月の「日本法社会学会」にむけた各自の発表・報告の確認、調整などの打ち合わせを行った。 9月に那覇地方法務局と交渉を行い、その結果、06年12月から2年間の石垣市の戸籍調査について許可を頂くことができた。これにもとづき、2月には石垣市役所において市役所職員と字石垣の調査について打ち合わせることができた。また3月には実際に除籍簿の名簿の閲覧と調査のための筆写(ノート)ができた。このデータベース化と実際の戸籍のコピーは次年度となる。 2月には前回の調査対象地の宮古・来間島の土地紛争、部落有地紛争についての相談があり、それの助言のため訪問した。いまだ島内部の土地取引と外部との取引に意識においてずれがあり、沖縄における「近代法意識」について考えさせられる問題であった。3月には再度聞き取りに行った。 8月と2月には各自の研究テーマに関する資料収集調査を行うことができた。八重山の家譜の収集ができた。 明治期の「琉球新報」についてはCDを入手することができた。これにより、共同研究者は沖縄の県立図書館などでなくても研究できることになった。 昨年度から課題の、研究代表者の報告書『蔡温』についてまとめることができた。 宮古・多良間島の渡久山氏の論考を一冊にまとめることができた。 青嶋敏の『明治三十九年沖縄県令達累算』についての論文を一冊の資料集にすることができた。
|
Research Products
(3 results)