2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17203009
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三成 賢次 大阪大学, 法学研究科, 教授 (90181932)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松川 正毅 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (80190429)
佐藤 岩夫 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (80154037)
茶園 成樹 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (30217252)
松本 和彦 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (40273560)
福井 康太 大阪大学, 法学研究科, 助教授 (00302282)
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Keywords | 法曹の新しい職域 / 弁護士ニーズ / イタリアの法曹資格制度 / 法曹の新しいプロボノ活動 / 韓国の法曹資格制度 / オーストラリアの法曹資格制度 / 総合演習(法曹の新しい職域) |
Research Abstract |
平成18年度においては、まず海外法曹職域調査の一環として、海外から研究者を招聘して講演会を3回開催するとともに、国内の法曹職域調査のために、NPO活動を行っている研究者を招いて研究会を1回開催した。また、それらの研究成果を教育へフィードバックする試みとして、総合演習(法曹の新しい職域)[担当・福井康太]を開講した。そして、本科研費研究プロジェクトの中核事業となる、企業における弁護士ニーズに関するアンケート調査を実施し、その集計・分析をはじめたところである。 先の活動を具体的に示すと、7月9日に、イタリア・ペルージャ大学のステファノ・ベローモ教授を招き、最近大きく改革されたイタリアの法曹資格制度について講演を行った。7月30日に、特任研究員の渡邊太氏と、大阪大学・武庫川女子大学非常勤講師でNPOレシップ[地域文化に関する情報とプロジェクト]理事の吉澤弥生氏の報告を手がかりとして、法曹の新しいプロボノ活動の可能性について検討した。8月30日に、韓国・嶺南大学法科大学から、法科大学院教授就任予定者である元判事の鄭吉龍教授、元検事の梁宗模教授、米国弁護士である權鍾恭教授を招いて、講演会「新時代の裁判官、検察官、企業弁護士の役割:韓国の場合」を開催した。12月4日には、豪州・メルボルン大学法学部のステイシー・スティール講師を招き、講演「オーストラリアにおけるロースクール卒業生の職業選択に関する規則:転職及び職業選択における決定要因」を行い、講演の中で提起されたテーマにそくして議論した。2学期に開催した総合演習(法曹の新しい職域)では、受講生であるアジア太平洋諸国出身の留学生に自国の法曹制度の紹介をさせ、それに基づきディスカッションを行った。アンケート調査については、帝国データバンクに登録された企業から、企業規模別に無作為に抽出した2000社に弁護士の活用とその条件等に関する質問票を送り、現在、集計・分析を進めつつある。来年度には、本アンケート調査の分析をさらに進めるとともに、すでに同様な調査を行っている日弁連業務改革委員会等と情報交換を行い、連携を進めていきたいと考えている。
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Research Products
(7 results)