2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17203012
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中井 和夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40188868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山影 進 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)
小寺 彰 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80107490)
恒川 惠市 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80134401)
中西 徹 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30227839)
石田 淳 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90285081)
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Keywords | 破綻国家 / 紛争 / 難民 / 安全保障 / 平和維持 |
Research Abstract |
今年度は、各種研究会、シンポジウムを開催する形で主に外部の研究者からの知見を得ることのほか、書籍(雑誌を含む)、コンピュータ等の物品を購入し研究体制の基盤の構築を目指した。6月には来日中のWinrich Kuhne氏(ドイツ・国際平和活動センター所長)を招き、「国際安全保障秩序と国連平和維持活動:歴史・課題・展望」についての研究会を実施した。また10月には来日中のBeatrice Pouligny氏(CERI、国際問題研究所)を招き、「現地住民の目から見た国連の平和維持活動」についての研究会を実施した。この研究会では分担者の青井が討論者として議論を活性化した。11月には「破綻国家と難民:アフリカの事例を中心に」という公開シンポジウムを開催し、破綻国家と難民問題の連関を読み解く機会を持った。海外出張に関しては、現地の政情不安もありアフリカでの調査は実施できなかったが、遠藤がソマリアのディアスポラの多いロンドンでのインタビュー調査を実施したほか、恒川、大江が海外で研究成果の一部を口頭発表した。また、代表者の中井が選挙をめぐり不安定化したウクライナを中心とした研究をまとめたほか、恒川がイラクをめぐり日本政治学会で報告を行った。また、論文としては石田が「国際安全保障の空間的ガヴァナンス」、青井が[『平和活動』(ピースオペレーション)の理論と現実」という形の理論面の成果を発表したほか、遠藤が主にソマリアと「ソマリランド」の事例分析「崩壊国家と国際社会:ソマリアと『ソマリランド』」のほか2編の小論を発表した。また、山影は破綻国家のシミュレーションモデルを現在構築中である。小寺、中西も破綻国家をめぐる国際制度と紛争経済の研究を展開中である。
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Research Products
(9 results)