Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山影 進 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)
恒川 惠市 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80134401)
石田 淳 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90285081)
遠藤 貢 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70251311)
青井 千由紀 青山学院大学, 国際政治経済学部, 准教授 (60383494)
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Research Abstract |
今年度は,昨年度に引き続き,紛争,難民,平和構築といったテーマを扱った著作や,主にアフリカの国々を対象とする学術書二の購入を中心に,文献,資料の収集を進めて研究基盤のさらなる拡充を図った。さらに,研究会を頻繁に開いて研究分担者)間で研究活動に関わる情報の)有に努めたほか,東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラムとともに,外部の研究者,実務家を招いた公開のセミナーやシンポジウムを幾度か開催し,研究組織を越えた学術交流の機会を積極的に求めた(http://human-security.c.u-tokyo.ac.jp/events.htm参照)。このようななか,研究分担者の研究活動も進展し,国家の破綻や再建に関わる石田)理論研究,平和構築活動の歴史,実践,理論を多面的に扱った青井の研究,国家再建活動への日本の関与の法的基盤を考察した小寺の研究,ソマリアやルワンダにおける紛争とそれに伴う国家破綻の歴史を検証した遠藤や武内の研究などが各所で発表されている。当初予定されていた活動のなかでは,中井や遠藤の海外調査活動が現地)情勢やカウンターパートとの調整の問題で実施できなかったが,反面,青井が米国に赴いて国連関係者らと平和構築,国家再建に関する意見交換と情報共有ができたのは,本研究にとって大きな収穫であった。また,構築を進めていたデータベースについては,難民分野に関わるものが「難民ドキュメンテーション,センター」として2007年夏より試験運用されるなど,作業は順調に進んでいる。山影が進める破綻国家のシミュレーションモデルも,その内容が研究分担者同士の研究会で発表されるなど,やはり開発は着実に進んでいる。
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