Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田畑 理一 大阪市立大学, 経済学研究科, 教授 (60171873)
岩崎 一郎 一橋大学, 経済研究所, 助教授 (70323904)
雲 和広 一橋大学, 経済研究所, 助教授 (70314896)
杉浦 史和 一橋大学, 経済研究所, 講師 (60377041)
荒井 信雄 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (10316284)
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Research Abstract |
1.本年度は平成18年6月初めに,一橋大学において,フイリップ・ハンソン教授(イギリス・バーミンガム大学)を招き,比較経済分析の観点からロシア経済に関する報告を聞いて,ロシア経済の中・長期発展動向について検討した。あわせて,本年度の研究活動について,研究費の配分,現地調査計画,海外での研究発表予定なども含めて,打合せを行った。その際労働市場分析や環境問題の検討の重要性が指摘され,この分野において研究協力者の参加を得て研究を進め,またそれによる現地調査を行うこととした。 2.平成19年2月に,北海道大学スラブ研究センターにおいて,2日間にわたって研究会を持った。そこでは先ず,西村が「ロシア経済中長期発展予測の方法論」と題して報告を行い,ロシア経済省のロシア経済中期予測の批判的検討を通じて,中長期発展動向分析に際しての方法上の問題と課題注目すべきポイントを考察し,各分担者の研究における留意事項を明らかにした。また,長期的発展を考える際に重要になる企業の資金調達について杉浦が,コーポレートガバナンスについて岩崎が,地域経済動向について雲が報告を行った。また,労働市場問題や環境問題他についての現地調査報告も行われた。特に,ロシアの経済発展を労働市場の観点から考察するというテーマは極めて重要な研究対象だという認識にいたり,来年度これに取組むことにした。 3.海外派遣は,ロシアにおける5件の現地調査の他に,欧州比較経済学会(イギリス・ブライトン大学)における岩崎・杉浦の報告、イタリア・フィレンツェにおけるユーラシア財団主催シンポにおける研究協力者・大津定美大阪産業大学経済学部教授(ロシア労働市場問題専門家)の報告が行われ,現地資料収集とともに,研究成果の海外発信にも積極的に取組んだ。 4.研究活動の補助者の雇用,インターネットを通じたロシア経済データベースの入手は,非常に有益であり,研究の進展に大いに役立ったと言える。
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