2006 Fiscal Year Annual Research Report
再復興期に国家レベルの競争力を高める企業のコア人材の体系的な育成に関する国際比較
Project/Area Number |
17203028
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
金井 壽宏 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (80135780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三品 和弘 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (40283155)
上林 憲雄 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (00243296)
原 拓志 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60252756)
平野 光俊 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (10346281)
高橋 潔 神戸大学, 経営学研究科, 助教授 (90298555)
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Keywords | コア人材 / 競争力 / 人材育成 / 国際比較 / 戦略不全 |
Research Abstract |
本年度は当初計画どおり(1)リーダーシップ育成、サクセッション・マネジメント(体系的な経営後継者の輩出計画)、高度プロ人材の活用とリテンション等で定評のある米国企業の視察と人事エクゼクティブへのヒアリング調査、および(2)ハウス食品工業株式会社にアクセスを図り、わが国の企業におけるコア人材の育成方法ならびにキャリアパスの実態解明を集中的に深く行った。この二つの研究は相互に密接な関係にあるが、(1)は網をかける形で、(2)はおおまかな全体像はすでにかなり明らかになっているので、シングル・ケースを深耕する方向をとった。 (1)米国企業の訪問については、ペプシコ、ゴールドマン・サックス、ファイザー、アメックス、3M、ベストバイ、ホームデポ等、12社でヒアリングと資料収集を行った。通常は入手が難しい研修プログラム、コンピテンシー等の尺度、人制度の設計思想などを含む貴重な資料を収集し、あわせてペプシコ社のポール・ラッセル、ゴールドマン・サックス社のスティーブ・カーをはじめ、人材育成のディレクター、またはCLOとして名高い実践家から直接ヒアリングができた。(2)日米比較のためには米国企業の訪問と共に、わが国の企業における踏み込んだ実態解明も必要であろう。そのためにハウス食品工業株式会社の人事育成の方法とキャリアパスについて、単一の企業に分析対象を絞り込むことによって比較分析のフレームワークを作成する作業を行った。 また上記二つの研究に関連して蓄積された研究成果を発表し、また今後の研究調査のためのインフラ整備として、(3)海外での学会・論文投稿のための準備作業と(4)OB/HR分野で調査をするウェブ上の拠点形成に着手することができた。
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Research Products
(69 results)