2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17203035
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
大谷 信介 Kwansei Gakuin University, 社会学部, 教授 (10168974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 範章 日本大学, 文理学部, 教授 (70205607)
木下 栄二 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (80234318)
小松 洋 松山大学, 人文学部, 教授 (60241501)
永野 武 松山大学, 人文学部, 准教授 (50268736)
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Keywords | サンプリング / 住宅地図 / 調査方法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、危機的実施環境下にある学術的社会調査の新たな実施手法の開発である。この目的達成のため、本年度は以下の2点から研究を進めた。 (1)「住宅地図を使ったサンプリング方法」の開発と妥当性の検証 (株)ゼンリン発行の住宅地図を利用してサンプリングを実施する方法を高松市の住宅地図情報を事例として検証した。高松市の選挙人名簿から得られたデータと住宅地図情報を照合させる作業を実施した。さらに不明部分については現地調査も実施した、今年度発見された研究成果は、一戸建てについては、住宅地図情報がある程度の精度を持って活用可能であるという事実であった。マンションについては改めて調査が必要であることが再認識させられた。 (2)海外の調査機関・民間企業で実践されてきた「名簿を利用しない調査手法」に関する研究。 今年度はアメリカを中心として先進動向調査を実施した。アメリカの大学の中でも特に学術的社会調査の実施と教育に力を入れているシカゴ大学内の調査機関(NORC)およびミシガン大学内の調査機関(ISR)の実態を調査した。また、シカゴに支社をもつ民間の調査会社(Knowledge Networks)も調査した。各訪問先において、社会調査手法の研究・開発・教育手法等について聞き取り調査を行い、中心的な研究員との意見交換を行った。各機関の力を入れているサンプリング技法・調査方法が異なっていたことは、我々にとって大きな研究成果であった。
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Research Products
(5 results)