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2008 Fiscal Year Annual Research Report

危機的調査環境下における新たな社会調査手法の開発

Research Project

Project/Area Number 17203035
Research InstitutionKwansei Gakuin University

Principal Investigator

大谷 信介  Kwansei Gakuin University, 社会学部, 教授 (10168974)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 後藤 範章  日本大学, 文理学部, 教授 (70205607)
木下 栄二  桃山学院大学, 社会学部, 教授 (80234318)
小松 洋  松山大学, 人文学部, 教授 (60241501)
永野 武  松山大学, 人文学部, 准教授 (50268736)
Keywords社会調査方法 / サンプリング / 住宅地図 / 回収率 / 共同住宅
Research Abstract

本年度は、共同住宅を対象として、住宅地図を使ったサンプリングによって調査を実施するという新しい調査手法を西宮市において実施した。まず、ゼンリン住宅地図別記情報より、すべての共同住宅をリストアップし、西宮市マンションデータベースを建物ベースで作成した。この作業により、「西宮市にマンション等の共同住宅が何棟存在するのか?」というこれまで明らかにすることができなかった基本的情報を明らかにすることができるようになった。ただ住宅地図情報の欠点は、分譲・賃貸の区別を明確にできない点であった。この点を克服するために、西宮市役所の協力のもと、分譲賃貸情報を照合することによって、西宮市プレミアムマンションデータベースを作成した。このデータベースを使って、2005年の国勢調査の共同住宅に居住する住民の、分譲賃貸別、階数別、公営・給与住宅・民間別の比率にもとづいて調査対象者をサンプリングするという新しい方法を開発した。実際の調査は、2階建て以下のアパート調査を1381サンプル、3階建て以上のマンション調査を400サンプルで、訪問・郵送・ポスティングという異なった調査方法で実査をおこなった。この結果、これまで多くの調査で捕捉ができなかったアパート・マンション居住者の調査票回答状況を明らかにすることが可能となった。調査終了が12月ということで、調査方法のまとめと調査データ入力分析がやっと終わった段階であるが、調査方法の観点だけでも相当数の新しい発見があった。具体的なファインディングスは、(1)まず、共同住宅であっても名簿を使わず住宅地図情報によって調査することが可能であることが明らかにされた点である。(2)2階建て以下のアパートでは、10%を着る回収率しか達成しえない点が明らかになった点である。(2)マンション調査で、訪問が成功すれば50%程度の回収率が達成できること、ポスティングという方法でも郵送とさほど変わらない回収率が達成可能である点等の新たな知見が発見された点である。今後調査データの解析作業を詳細に進めていくことによって、マンション居住者の生活実態が明らかにされることによって、今後新しい社会調査手法の開発だけでなく、都市社会学的にも大きな研究成果が期待できる調査であった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] 「世論調査」の問題状況と社会調査士制度2009

    • Author(s)
      大谷信介
    • Journal Title

      社会と調査 (創刊号)

      Pages: 13-22

    • Peer Reviewed
  • [Book] 西宮アパート・マンション調査報告書2009

    • Author(s)
      大谷信介編
    • Total Pages
      135
    • Publisher
      関西学院大学社会学部 大谷研究室
  • [Book] 合併後の諸状況をめぐる今治市民意識調査報告書2009

    • Author(s)
      永野 武編
    • Total Pages
      146
    • Publisher
      松山大学社会調査室

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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