2005 Fiscal Year Annual Research Report
障害児・者の生涯発達に関わる臨床心理学的援助システムとネットワークの開発
Project/Area Number |
17203040
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
針塚 進 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50113973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田嶌 誠一 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (70163459)
遠矢 浩一 九州大学, 人間環境学研究院, 助教授 (50242467)
宮田 敬一 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (60115079)
田中 真理 東北大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (70274412)
古川 卓 琉球大学, 保険管理センター, 助教授 (80284991)
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Keywords | 障害児・者 / 心理的適応 / 発達援助 / コンサルテーション / 心理的援助技法 / 動作法 / 心理劇 / 保育園・学校等 |
Research Abstract |
1.幼児期・学齢期の障害児・軽度発達障害児の発達援助技法の検討と担任保育士・教員への支援のあり方を「コンサルテーション」の視点から明らかにするため、(1)発達援助技法の検討のため本学「総合臨床心理センター(センター)」に来談する障害幼児・障害児童生徒に対する援助を障害の種類、発達特徴などの基づく分類を行い、援助形態(集団<心理劇>・個別)毎の援助活動を実施した。(2)さらに、援助技法(遊技療法と動作法)による発達変容の過程を分析するため実践活動を実施した。 2.担任保育士・教員への支援のあり方を「コンサルテーション」の視点から明らかにするため、(1)保育及び教育的支援のための親への意識調査を行った。(2)保育園・学校における障害児への対応に関する調査票及び幼児・児童生徒の保護者に対して子ども発達状況認識と保育園・学校等への要望等に関わる調査票を作成した。(3)通常学級に通う発達障害児の保護者及び担任に対して、それぞれの立場からの実態やそれぞれの問題点を明らかにするための面接調査を行った。その結果、担任との相互理解が必ずしも出来ていないこと、学級内の他児童と保護者に理解してもらうことの困難性が明らかになった。 3.在宅障害者の心理的適応状況の実態調査を障害者用と家族用の質問票を作成し、質問票調査を行った。また、今後の心理的援助に向けての問題点を明らかにするために、就労及び不就労の身体障害者に対して心理的適応状態と問題点についての面接調査を行った。その結果、動作不自由と心理的な問題があることが分かった。 4.障害児者への心理的援助(心理的リハビリテイション)について南アジア(インド・イラン)での実践活動の共同調査を行った。
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