2005 Fiscal Year Annual Research Report
我が国との比較を視点にした英国シティズンシップ教育の計画・実施・評価・改善の研究
Project/Area Number |
17203042
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
池野 範男 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10151309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 正生 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20261373)
片上 宗二 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60007755)
吉村 功太郎 東北学院大学, 教養学部, 助教授 (00270265)
戸田 善治 千葉大学, 教育学部, 助教授 (50207586)
水山 光春 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80303923)
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Keywords | シティズンシップ / シティズンシップ教育 / 英国 / 比較研究 / 地方行政局 / PDCA |
Research Abstract |
新たな教育創造を行う教育過程開発をねらいとし、21世紀を迎え、変質しつつある国家・社会において、新たに求められるようになる市民を育成するためのシティズンシップ教育を取り上げ、その基本的特性を実現する教育を、日本と英国の比較改革研究を通して解明するために、本年度は、次のことを実施した。 (1)文献レビュを通じて、日本側のシティズンシップ教育の状況、英国側のシティズンシップ教育の状況を明らかにし、シティズンシップ教育研究の問題点を確認し、その課題を明確にした。 (2)日本側のシティズンシップ教育の状況を把握するために、英国研究協力者、ジェームズ・アーサー・カンタベリー・クライスト・チャーチ・大学教授、イアン・デービス・ヨーク大学上級講師を招き、広島地区・関西地区において、現状比較研究会を開催した。 (3)英国のシティズンシップ教育に関する教育計画状況を把握するために、ロンドンにあるQCAやCitiEDを調査した。また、地方行政との連携、教員養成の実施計画や評価計画、これらの実際を調査するために、イングランド中西部の実例を調査した。マンチェスター地方行政局を通して、計画案を収集し、実行責任者へのインタビューを通じて、実施状況を明らかにした。 (4)英国側研究協力者の支援を得て、ヨーク市地区、マンチュセスター市地区において代表的な初等学校、中等学校におけるシティズンシップ教育の実際の授業を見学し、計画者、授業者にインタビューし、計画、実施、評価、改善の観点、とりわけ、計画、実施の観点に重点を置いて、調べ、現状と問題点を見いだした。 (5)本年度の調査の結果にもとづいて、全体会議を開き、調査の内容や方法を検討し、反省し、次年度の調査の内容や方法を新たに立てた。
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