2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17204012
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 修二 名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (50025483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川端 弘治 広島大学, 宇宙科学センター, 助手 (60372702)
野上 大作 京都大学, 大学院理学研究科附属飛騨天文台, 助手 (20332728)
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Keywords | 偏光専用望遠鏡 / 広波長域偏光 / IRSF / SIRIUS / かなた望遠鏡 / SIRPOL / 非対称天体 / SAAO:南アフリカ国立天文台 |
Research Abstract |
本研究の目的は、南北半球に専用小型望遠鏡を確保して、多種多数の天体の偏光分光観測を行い、γ線バースト、原始星や活動銀河核それぞれの現象に共通する物理を探ることである。 1.南半球IRSF/SIRIUS/SIRPOL 偏光装置SIRPOLを製作搭載して2005年末から2006年にかけて、偏光観測を行った。観測した対象は、星形成領域、暗黒星雲、晩期型星、銀河等、約50領域である。観測は、大学院生および研究生が主体になって、南アフリカのサザーランドで行われた。データ量が膨大なため、まだ一部〜10%程度しか解析が進んでいないが、装置の安定性、信頼性、データの科学的価値も十分あり、2006年度中に、10編の科学論文として、発表ないし執筆中である。 2.北半球TRISPEC/かなた望遠鏡 主力装置TRISPECを、東広島天文台かなた1.5m光赤外線望遠鏡に適合させるように光学系およびソフトウェアの改良を行った。2005年度に改造・移設した赤外線シミュレータ=東広島天文台かなた望遠鏡は、2006年5月にFirst Light、8月にTRISPECによる赤外線試験観測、9月にTRISPECを用いた本観測に入り、変光星、新星、ガンマ線残光等を観測中である。すでに1編の論文を投稿し2編を執筆中である。なお3月1、2日に、広島大学において、かなた望遠鏡による観測結果を主題とした研究会を開催した。そこで、GLAST衛星との共同観測で、TRISPECが重要であること、また、TRISPECの後継機の設計開発が急がれることが共通に認識された。
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Research Products
(6 results)