2008 Fiscal Year Annual Research Report
TeVガンマ線高角度/高エネルギー分解能観測による銀河宇宙線起源の解明
Project/Area Number |
17204015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 正樹 The University of Tokyo, 宇宙線研究所, 教授 (80210136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 良治 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (80183755)
吉越 貴紀 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (30322366)
大石 理子 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (10420233)
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Keywords | 宇宙線 / 天体ガンマ線 / 超新星残骸 |
Research Abstract |
本研究では、銀河系内天体に有利な半球オーストラリアに本研究では、銀河系内天体に有利な南半球オーストラリアに日豪共同で建設された解像型チェレンコフ望遠鏡システムを用いてTeV領域の天体ガンマ線を探索し、銀河系内の超新星残骸の系統的観測という「ボトムアップ」的な側面から、宇宙線起振とその加速機構の解明を目指している。 本年度は、オーストラリア・クーメラの10m望遠鏡4台のアレイ(CANGAROO-III)を用いて、Fermiガンマ線天文台衛星との多波長観測を行うため、主に銀河系外天体の観測を行い、そのデータを解析し超高エネルギーガンマ線の信号を探索した観測は各月月明のない晴夜にのみ可能なので、研究者を毎月派遣して、数個の天体について観測データを蓄積した。特に、南半球のナミビアでドイツなどが建設した同種の装置(H.E.S.S.)との結果との比較検討を行いながら、慎重にデータを解析し、結果の検討を行った。各天体に対する結果については、2008年7月の高エネルギーガンマ線天文学国際シンポジウム(ドイツ)など、国際会議・各種研究会や国内学会で報告している。H.E.S.S.の未同定天体J1804-216についてはH.E.S.S.と同様のガンマ線フラックスを観測し、結果をまとめて学術雑誌で報告したまた、ケプラーの超新星残骸の観測と、銀河円盤の横断的観測を行い、それぞれガンマ線信号の上限値を得て、その意義を論じた論文を学術雑誌で報告した。銀河団Abell 3667とAbell 4038についても上限値を得て、論文を投稿中である。これらの上限値は天体の高エネルギー活動度についての制限を与える結果となっている。
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Research Products
(5 results)