2007 Fiscal Year Annual Research Report
超高周波重力波検出用レーザー干渉計の開発と重力波源の探査
Project/Area Number |
17204018
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
川村 静児 National Astronomical Observatory of Japan, 光赤外研究部, 准教授 (40301725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 宏二 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (50321584)
辰巳 大輔 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (70333276)
杉山 直 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70222057)
千葉 剛 日本大学, 文理学部, 准教授 (40324602)
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Keywords | 重力波 / レーザー干渉計 / 宇宙物理 / 理論天文学 |
Research Abstract |
重力波は、アインシュタインの一般相対性理論によりその存在を予言された光速で伝わる時空のひずみであるが、未だ直接検出はなされていない。そこで本研究では、超高周波帯(1MHz〜100MHz)の重力波検出を目指して、シンクロナス・リサイクリング干渉計の開発と超高周波重力波源の理論的探索と観測を行なっている。平成19年度の実験・理論における成果はそれぞれ以下の通りである。 [実験]:超高周波重力波検出器として2台のシンクロナス・リサイクリング干渉計の動作に成功し、100MHz帯での世界最高感度(重力波のストレインに対して〜8×10^<-17>Hz^<-1/2>)を達成した。また1,000秒間のデータ取得を行い、相関解析を行うことにより、100MHzの背景重力波のエネルギー密度比に対してh_oΩ_<GW>=6×10^<25>の制限を与えることに成功した。 [理論]:素粒子の標準モデルでの相対論的自由度の温度依存性も正確に考慮したインフレーション起源のストカスティックな重力波のスペクトルの計算をさまざまなインフレーションモデルについて行った。また相関解析によるインフレーション起源の背景重力波の検出のために有効なテンプレートの形を提案した。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] Development of a detector pair for very high frequency gravitational waves2007
Author(s)
Tomotada Akutsu, Seiji Kawamura, Koji Arai, Daisuke Tatsumi, Shigeo Nagano, Naoshi Sugiyama, Takeshi Chiba, Ryuichi Takahashi, Kazuhiro Yamamoto, Atsushi Nishizawa, Erina Nishida, Mitsuhiro Fukushima, Toshitaka Yamazaki, and Masa-Katsu Fujimoto
Organizer
7th Edoardo Amaldi Conference on Gravitational Waves
Place of Presentation
Sydney, Australia
Year and Date
2007-07-11
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