2005 Fiscal Year Annual Research Report
空中磁場探査用自律型小型無人飛行機と搭載観測機器の開発研究
Project/Area Number |
17204038
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
船木 實 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (10132713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平沢 尚彦 国立極地研究所, 研究教育系, 助手 (10270422)
野木 義史 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (90280536)
酒井 英男 富山大学, 理学部, 教授 (30134993)
東野 伸一郎 九州大学, 大学院・工学研究院, 講師 (40243901)
伊村 智 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (90221788)
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Keywords | Ant-Plane / 空中磁場探査 / 無人航空機 / 磁気抵抗型磁力計 / 長距離飛行 |
Research Abstract |
本年度の研究は、インドで行う予定だった長距離飛行実験をオーストラリアに変更したほかは、概ね当初の計画通り遂行した。 1.本年度は、(1)4サイクルガソリンエンジン機(最大飛行距離:700-1000km)、(2)4サイクルデイーゼルエンジン(250-400km)、(3)4サイクルガソリンエンジン(150km)、(4)電動機(30km)の製作を行い、基礎的な飛行性能を調べた。これらの機体の飛行実験を紋別市、大利根飛行場、龍ヶ崎飛行場、阿蘇山など行った。(1)(3)それに(4)は電磁ノイズの除去、(2)は防振対策が重要であることが判明した。 2.インドで長距離飛行実験を行うべく、インド地質調査所の研究員(V.Rao博士)を招聘し、飛行実験計画の打ち合わせと飛行許可申請書の作成を行った。しかし、インドで発生したテロ等の理由で、H18年3月31日までにインド国土安全局から飛行許可が出なかった。 3.インドでの飛行実験を断念しオーストラリアで実験することに変更した。これに伴い、研究代表者がオーストラリアを訪問し、国立地球科学研究所の地球物理研究者(P.Milligan博士)、西オーストラリア州地質調査所と研究計画の検討を行い、航空安全局から飛行許可を取得した 4.H16年度に製作した機体(Ant-Plane4号機)をH18年3月に西オーストラリア州のKalgoorlie北方の砂漠に持ち込み、500kmの連続飛行実験を行い、予定通りの長距離飛行が可能であることを実証した。しかし、飛行中10m/s前後の風が吹いていたため、磁場データは所定の精度が出なかった。 5.Ant-Plane4号機を5700mまでの上昇させ、高高度飛行の可能性を明らかにした。 6.AntPlane7号機(ディーゼルエンジン機)は飛行実験中に強風のため墜落破損した。 7.International Association of Geomagnetism and Aeronomy (Toulouse, France)やInternational Symposium on Airborne Geophysics 2006 (AIST Tsukuba Center)や国内の学会等で6講演を行った。 8.当初小型フラックスゲート磁力計を開発するため、ブラジル国立観測所から研究者1名を招聘する予定だったが、開発が遅れたため、招聘をH18年度に変更した。
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Research Products
(2 results)