2006 Fiscal Year Annual Research Report
移動通信携帯端末に用いるアダプティブアレーアンテナの開発
Project/Area Number |
17206039
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
澤谷 邦男 東北大学, 大学院工学研究科, 教授 (60108470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 強 東北大学, 大学院工学研究科, 助教授 (30261580)
佐藤 弘康 東北大学, 大学院工学研究科, 助手 (20302234)
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Keywords | 移動無線通信 / 携帯端末 / アンテナ / アダプティブアレー / 素子間相互結合 / 到来波方向推定 / 干渉波抑圧 / 光電界センサ |
Research Abstract |
近年通信ネットワークの普及と発展に伴って,光ファイバや電話線を用いた有線通信だけでなく,移動無線通信においても高速通信システムの構築が望まれているが,無線通信の高速化には限界がある.この限界を克服し,さらに高速化を図るために,アンテナの指向性を適応的に変化して干渉波を抑圧するアダプティブアレーアンテナの携帯端末への応用が期待されている.本研究では,端末筐体の影響を考慮してアレーアンテナ素子間の相互結合などの特性解析を行い,相互結合の補償法を開発すると共に,携帯端末搭載アダプティブアレーアンテナの限界を明らかにすること目的としている.平成18年度は,前年度までに開発した2.45GHz帯W-CDMA用アダプティブアレー受信機を用い,干渉波の抑圧効果を実験的に評価した.受信アレーアンテナ素子として地板上の4素子モノポールアンテナを用い,その素子間距離を変化させて伝送実験を行った結果,符号誤り率(Bit Error Rate, BER)=10^<-2>で評価した場合には,素子間距離が0.25λ(λは波長)であっても十分な干渉波抑制効果が期待できることが明らかになった.これは,携帯端末のように限られた寸法の受信機にもアダプティブアレーアンテナを適用できる可能性を示す重要な成果である.ただし,BER=10^<-4>で評価した場合には,素子間距離が0.5λ以上必要であることも明らかになった.また,前年度までに開発した次世代高速無線LAN用の周波数領域等化技術とアダプティブアンテナアレー技術を用いた送受信機を用いて伝送実験を行い,干渉波の抑圧効果を評価した.受信アンテナとして2素子パッチアレーアンテナを用いた場合の所望波と干渉波の電力比(SIR)に対するBERを求めた結果,BER=10^<-3>で評価した場合,SIRを16dB改善する効果が得られることが明らかとなった.
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Research Products
(6 results)