2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17206070
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
正橋 直哉 Tohoku University, 金属材料研究所, 教授 (20312639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 洋明 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (40372312)
花田 修治 東北大学, 金属材料研究所, 名誉教授 (10005960)
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Keywords | 光触媒 / 超弾性 / 抗菌特性 / 生体材料 / 価電子制御 |
Research Abstract |
本研究は生体適合性に優れたTi-Nb-Sn三元合金の表面にTiO_2光触媒をコーテイングすることで、抗菌性等の触媒特性を兼備した生体材料の創製を目的とする。これまでの実験から有望な担持法として採用した陽極酸化法による二酸化チタン担持材について、その光触媒性能評価をメチレンブルー(MB)の脱色試験により行った結果、化成電圧が高いほど、また熱処理を施すほどMB脱色率が高いことが明らかになった。これらの試料は、超親水性も優れていることが判明し、アナタース相の結晶性の観点から考察するために構造解析を行った結果、アナタース構造の結晶子サイズが大きいほど機能が優れていることが判った。一方、XPS解析の結果、光触媒性能に優れている熱処理材では、TiO_2に加えてNb_2O_5やSnO_2のような酸化物も検出でき、TiO_2単体として存在しなくても光触媒性能を発揮することを確認した。さらに陽極酸化時の電解浴の硫酸濃度を高めることで、高いMB脱色率を呈すると同時に、表面組織がポーラス状になり表面積の増加を確認した。以上の結果は特許出願を完了した。
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Research Products
(5 results)