2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17206083
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
村上 正秀 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (40111588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中納 暁洋 産業技術総合研究所, エネルギー技術研究部門, 主任研究員 (50344114)
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Keywords | 流体 / 可視法 / 航空宇宙工学 / PIV法 / 超流動乱流 / 熱カウンター流 / 中立安定粒子 |
Research Abstract |
本年度の研究計画は滞りなく実行でき、次年度の目標もほぼ計画通りに定めることが出来た。 1 PIV用中立安定トレーサ粒子生成法の研究:He II中で中立安定となる水素・重水素混合固体微粒子の生成に成功し、PIVに成功裡に応用された。成功の鍵は、高圧水素・重水素・ヘリウム混合ガスの短パルス的注入の採用にある。比較的高温域、2.1K以上、では粒子径、数密度とも適切であったが、これより低温条件での生成が今後の課題である。 2 大出力パルスレーザー(YAG)を光源とする、高分解能型の低流速用新PIVシステムの完成、及びPIV解析ソフトの整備。 3 He II中の熱カウンター流ジェット計測への応用: ・ジェットの平均軸上流速、・平均速度の空間分布が十分な精度で測定された。この中で、ジェットノズル直径の4倍程度の距離まで下流域での測定では、比較的流速が大きな(大熱入力)場合には、速度分布は通常粘性流体の軸対象ジェットに典型的なGortler型速度分布、小流速の場合には、トップハット型流速分布をもつことが確認された。前者の結果は、通常流体の場合にはジェットノズル直径の6倍程度より下流域で見出されるはずであるので、これが超流動乱流に固有の結果であるのか更なる検討が必要である。また後者の結果については、さらに下流で流速分布がどう変化するのかについての検討が必要である。 ・初期渦輪放出の検出:加熱開始直後に、ノズル出口から巨視的な渦輪が放出されるのがPIV法により検出された。これは、本PIV法の精度・分解能の高さを表しており、今後の応用に十分な性能を持つことが証明されたことになる。
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Research Products
(2 results)