2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17206083
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
村上 正秀 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (40111588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中納 暁洋 産業技術総合研究所, エネルギー技術研究部門, 主任研究員 (50344114)
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Keywords | 流体力学 / 可視化技術 / 航空宇宙工学 / 超流動 / 乱流 / PIV計測 / サーマルカウンター流ジェット / 2流体モデル |
Research Abstract |
研究計画は滞りなく経過して基礎固めを完了し、本格的研究に移行できる見通しが立った。 1 PIV用トレーサ粒子生成法の研究:He II中で中立安定となる水素・重水素混合固体微粒子のより低温条件下(2.1K以下)での生成に成功した。 2 大出力連続光レーザー(CW-YAG)を光源とし、高速ビデオを利用した高速流用のPIVシステムの完成、同PIV解析ソフトの整備がなされた。 3 He II中の熱カウンター流ジェット計測: ・クライオスタット内に設置する熱カウンター流ジェット装置用フランジ、ジェットチャンバーの精密位置制御用微動装置が完成し、速度分布計測の空間分解能が向上した。 ・ジェットの平均軸上流速、平均速度の空間分布が、より広い温度領域において高精度で測定された。ジェットノズル直径の10倍程度の距離まで下流域での測定では、比較的流速が大きな場合には、速度分布は通常粘性流体の軸対象ジェットに典型的なGortler型速度分布、小流速の場合には、トップハット型流速分布をもつことが確認された。前者の結果は、通常流体の場合にはジェットノズル直径の6倍程度より下流域で見出されているので、これが超流動乱流に固有の結果であるのかについての詳細な検討を続ける。更に、下流に向かっての乱流ジェットの減衰やノズル出口流速についても広くデータが取得され、理論値との比較等、今後深い検討を行うシステムが完成した。 4 高速流動現象応用であるキャビテーション流へのPIV応用が行われ、この速度分布データよりキャビテーションボイド率の計測が可能となり研究が大いに進んだ。また、ノイジー膜沸騰の解明のためのPIV応用が検討され、今後有力な研究手段となることが確認された。 5 一様等方性超流動乱流発生装置の設計:曳航格子法等の方式の検討がなされ、今後実験に進むべきことが確認された。
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Research Products
(4 results)