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2006 Fiscal Year Annual Research Report

舶用2ストロークディーゼル機関の排出汚染物質の低減に関する実験的研究

Research Project

Project/Area Number 17206085
Research InstitutionTokyo University of Marine Science and Technology

Principal Investigator

岡田 博  東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (20016950)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 塚本 達郎  東京海洋大学, 海洋工学部, 教授 (50207346)
大江 賢二  東京海洋大学, 海洋工学部, 助手 (10233040)
Keywords舶用ディーゼル機関 / 粒子状物質 / 2ストロークディーゼル機関 / 大気汚染 / 排気浄化 / シリンダ注油
Research Abstract

1.新シリンダ注油システムの装備
供試機関のシリンダ注油システムは、従来より用いられている主機関駆動の機械式のもので、外部よりライナ内面の油溝に注油穴(1シリンダ当り4ヶ所)より、にじみ出させ、ピストンリングの上昇によって、摺動面に油膜ができるようになっている。このシステムでは、シリンダ油の広がり性に大きく影響をうけて、全摺動面に油膜が形成されない恐れがあるため、必要量以上のシリンダ油を供給する必要がある。その余分に供給されたシリンダ油が、ピストンが下死点付近にあるときにシリンダ内表面の熱によって、蒸発あるいはミスト化して、PMとして排出され易くなると思われる。この問題点を改良し、シリンダ油供給量を低減するために、シリンダライナの注油穴から高圧で直接、リング表面に吹き付ける注油システム(高速型注油システム)を、新しく供試機関に装備した。この注油システムは、(1)1回に供給するシリンダ油の量を増し、(2)多くのシリンダ油を一気に注油管に押し込むことによって、注油管内の圧力を十分にあげ、(3)正確なタイミングで短時間にシリンダ内圧力に打ち勝って油を供給(吹き付ける)する機能を持つ。これにより従来よりも必要な場所に必要な量のシリンダ油を供給でき、注油量を低減できる。
2.新シリンダ注油システムの試験
新シリンダ注油システムを用いて機関を運転し、機関出力、回転数、機関各部の温度、圧力などの計測、シリンダ注油タイミング、注油量の計測を行い、新システムが正常に動作していることを確認した。このとき、一部の注油孔の逆止弁(この部分は従来からの注油システムと共用となっている)に不具合が見られたので、来年度の研究に向けて改善を行う予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 船舶からのPM排出実態について2007

    • Author(s)
      塚本 達郎
    • Journal Title

      日本マリンエンジニアリング学会誌 42巻1号

      Pages: 31-34

  • [Journal Article] 乳化燃料による舶用ディーゼル機関の粒子状物質排出特性2007

    • Author(s)
      樋口 忠晴
    • Journal Title

      日本機械学会関東支部第13期総会講演会論文集

      Pages: 339-340

  • [Journal Article] 舶用ディーゼル機関におけるPMの排出特性2006

    • Author(s)
      塚本 達郎
    • Journal Title

      日本マリンエンジニアリング学会誌 41巻3号

      Pages: 71-77

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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