2008 Fiscal Year Annual Research Report
脆弱性骨折と骨代謝マーカーの生理的多型性が日常生活動作と早期死亡に及ぼす影響
Project/Area Number |
17207021
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
青柳 潔 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80295071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 恵代 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90372771)
高村 昇 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30295068)
進藤 裕幸 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30107677)
尾崎 誠 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20380959)
前田 隆浩 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40284674)
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Keywords | 人類学 / 老化 / 骨粗鬆症 / 骨折 / 骨代謝マーカー / 死亡 / 日常生活動作 |
Research Abstract |
横断調査では長崎県内在住の40歳以上1793名(男性622名、女性1171名)を対象とした。年齢群別骨量レベル:踵骨Stiffness indexにより判定した骨量レベルの平均値は、男女とも年齢が高くなるに従い減少する傾向がみられ、特に女性では男性に比べ著しい減少がみられた。また、年齢群別尿中NTX/Crの平均値について、男性では各年齢群において平均値はほぼ一定を示したが、女性では40歳代から50歳代にかけて平均値が高くなった。全体的に女性の平均値は男性に比べ高い値を示した。さらに年齢群別ADL不自由者の割合は年齢群が高くなるに従って増加した。骨折(全ての部位)の骨折に関し、男女ともに各年齢群にて骨折者がみられた。特に女性では40歳代から年齢が高くなるに従い骨折者割合は増加する傾向にあったが、男性では有意差はみられなかった。また、女性では骨量と骨折者の割合に有意差がみられたが、男性では有意な差はみられなかった。女性では全てのADL項目で骨折なしと答えた対象者に比べ骨折ありと答えた対象者の不自由者割合が高かった。 縦断調査では1998-99年にコホート設定された女性588名を対象とした。初回調査時588名中、生存497名、死亡47名、転出44名であった。死亡に対する年齢調整オッズ比を計算したところ、踵骨骨量(スティッフネス)の減少は死亡と有意な関連を示した。さらに、初回と2回を受診した者を対象として、 死亡に対する年齢調整オッズ比を計算したところ、年間変化率:踵骨骨量(スティッフネス)(%)の減少はボーダーラインの関連だった。さらに、日常生活動作悪化に対して、踵骨骨量(スティッフネス)の減少はボーダーラインの関連だった。既存脊椎椎体骨折、既存非脊椎椎体骨折、既往全骨折は有意な関連を示さなかった。
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Research Products
(2 results)