2007 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子組換え植物のバイオセーフティーとリクスコミュニケーション:環境耐性事例展開
Project/Area Number |
17208001
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
渡邉 和男 University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (90291806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 博 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (00169608)
藤村 達人 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (70292513)
大澤 良 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (80211788)
菊池 彰 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (00400648)
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Keywords | 環境耐性 / バイオセーフティー / 遺伝子組換え体 / リスク管理 / リスクコミュニケーション / 第一種使用 / 生物多様性影響評価 |
Research Abstract |
codA遺伝子組換えユーカリE.globulusについて耐塩性を集中評価し,生物多様性影響評価を実施した。この結果、耐性が高く海水程度の塩濃度に耐えて,生長できる系統を最終選抜し、3系統について第一種使用申請を行い、H20年2月に第一種使用規程の承認を受けた。3月に筑波大学の隔離ほ場にて栽培を始めた。日本で3件目となる遺伝子組換え体樹木の栽培試験となった。 大学等としては,筑波大は,唯一第一種使用を経験している大学であり、全国的なリスク管理のモデルとしての事例を構築できた。ジャガイモについては,塩耐性の評価を塊茎形成と合わせて行い,塩ストレス下でも生産性の高い遺伝子組換え体系統を選抜した。これについて、生物多様性影響評価を実施開始した。H20年度に第一種使用をめざせるかどうかの判断基盤を作る。ジャガイモについては,環境ストレス誘導遺伝子群のマイクロアレイ解析を開始した。サンプルの調整等のノウハウを構築した。カルタヘナバイオセーフティー議定書の部会の教育会合を開き、バイオセーフティー教育のアジア拠点大学としての認知をうけ、Asian Biosafety Education Networkを立ち上げた。これにより、国際共同研究の推進基盤ができた。 生物多様性影響評価についてはアレロパシー性の新しい手法の基盤を作った。 ユーカリジーンフローについてオーストラリアと共同研究を行った。
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Research Products
(5 results)