2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17209006
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
岡田 泰伸 National Institute for Physiological Sciences, 所長 (10025661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 信之 京都大学, 農学研究科, 助教 (50370135)
浦本 裕美 生理学研究所, 細胞器官研究系, 特別協力研究員 (50390696)
沼田 朋大 京都大学, 工学研究科, 助教 (20455223)
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Keywords | アポトーシス / ネクローシス / アニオンチャネル / カチオンチャネル / 細胞容積調節 / キナーゼ |
Research Abstract |
細胞は正常時には膨張や縮小を強いられたとしても元の容積に戻るという容積調節能を持っている。しかし、アポトーシス時においては細胞は丸ごと次第に縮小化(Apoptotic Volume Decrease:AVD)し、ネクローシス時においては反対に次第に膨張化(Necrotic Volume Increase:NVI)して死んで行く。本年度は、まず第1に強酸性条件下で多くの細胞はネクローシス死におちいることが知られているが、このときのNVIに関与するアニオンチャネル種を調べた。ヒト上皮HeLa細胞にパッチクランプ法を適用して、強酸性条件下で活性化される新規アニオンチャネルを同定した。そしてその抑制によってNVIが抑制され、ネクローシスの救済ももたらされることを明らかにした。第2に、高浸透圧条件下における細胞容積調節、即ちRegulatory Volume Increase(RVI)に関与するシグナルを調べた。RVIにはNa/H交換体(NHE)とアニオン交換体(AE)のパラレル活性化、及び高浸透圧活性化カチオンチャネル(HICC)の活性化という2つのシステムによってもたらされることを明らかにし、前者には、PI3K/AKT、後者にはp38-MAPKがシグナルとして関与することを明らかにした。第3に、アポトーシス死に対するHICCの救済的役割を調べた。スタウロスポリンによるHeLa細胞のアポトーシス誘導は、あらかじめ高浸透圧刺激を行うことで救済され、この救済はHICCプロッカーで抑制された。従って、HICC活性化によるRVIの促進はアポトーシス死に救済的に働くことが明らかとなった。
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Research Products
(9 results)