2005 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚ランゲルハンス細胞活性化分子の機能解析とその治療への応用
Project/Area Number |
17209039
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉置 邦彦 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30010432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝比奈 昭彦 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (50202601)
小宮根 真弓 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00282632)
渡邊 孝宏 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30280960)
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Keywords | ランゲルハンス細胞 / 抗原提示 / 活性化 |
Research Abstract |
マウスの皮膚からpanning法を用いて高純度のLC(Langerhans cell, LC)を分離・精製し、未成熟なLCと成熟したLCとの間でrepresentative differential analysis (RDA)を行った。成熟したLCで発現量が有意に増強したある遺伝子(LC活性化分子)の発現量の変化をreal-time PCRを用いて解析したところ、免疫担当細胞では樹状細胞にこの遺伝子が特異的に発現していること、精製直後のLC、脾臓由来CD11c^+細胞では発現は認められなかったが、bone marrow-derived dendritic cells (BMDC)では精製直後より強い発現がみられること、さらにLC以外の樹状細胞においても成熟に伴い発現が増強することがわかった。次に、LC活性化分子のC末端側の18アミノ酸を合成し、ウサギに免疫してポリクローナル抗体を作製した。この抗体を用いてFACSを行い、LCとBMDCでは成熟に伴いLC活性化分子の発現が増強していることを蛋白レベルでも確認した。また、BMDCではデキサメサゾン添加によりLC活性化分子の蛋白発現が抑制されるが、IL-10やTGF-β添加では抑制されないこと、LPS、コルヒチン存在下では蛋白発現が増強することが示された。また、LC活性化分子とEGEPとの融合蛋白を恒常的に発現するマクロファージのcell line(J774.1)を作成した。この細胞を用いて、EGFPの発現量の変化をもとに、LC活性化分子の発現を抑制するsiRNAの配列について検討したが、まだ最適な配列が決定出来ず、来年度も引き続いて実験を続ける予定である。
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Research Products
(6 results)