2007 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚ランゲルハンス細胞活性化分子の機能解析とその治療への応用
Project/Area Number |
17209039
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉置 邦彦 The University of Tokyo, 医学部附属医院, 教授 (30010432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 弥生 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00334409)
渡辺 孝宏 国際医療福祉大学, 三田病院, 准教授 (30280960)
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Keywords | ランゲルハンス細胞 / 樹状細胞 / 共刺激分子 |
Research Abstract |
マウス皮膚ランゲルハンス細胞(LC)の成熟を促進する遺伝子(GeneA(仮))のコードするタンパク質(ProteinA(仮))に対するペプチド抗体を作製し,樹状細胞の成熟にあわせた発現変化をRNAレベル,蛋白レベルの双方において解析した。ProteinAは48時間GM-CSF存在下で刺激した成熟LCにおいて精製直後のfreshLCより,RNAレベル,蛋白レベルの双方において発現が強く亢進していることをRealtimePCR,免疫染色にて確認した。さらに,ProteinAはLCのみならず,Bone Marrow derived Dendritic Cells(BMDC)をLPSまたはGM・CSFで24時間刺激した成熟BMDCにおいても同様に精製直後のfreshBMDCよりRNAレベル,蛋白レベルの双方において発現が亢進していた。つまり,GeneAはLCのみならず,骨髄由来の樹状細胞の成熟に関わる遺伝子であることが確認された。最近ColchicineがBMDCの成熟を促進することが報告された(Blood,2005;106:3082-3089)。そこで,BMDCとDC2.4(C57BL/6のBMDC由来cell line)をColhichine刺激下で培養したところ,やはり成熟に伴い,ProteinAの発現が亢進することをFACSで確認した。この際,ProteinAの発現亢進が細胞表面のCD40の発現とよく相関していると冠われたため,無刺激のDC2.4にGeneAを強制発現させたところ,CD40の細胞表面での発現亢進を認めた。一方,B7-1,B7-2など,他の共刺激分子の発現亢進は認めなかった。現在,Protein Aに対するsiRNAを作製し,このsiRNAがcolhichine刺激下におけるDC2.4のCD40発現を低下させるかどうかを確認中である。
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Research Products
(3 results)