2008 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚ランゲルハンス細胞活性化分子の機能解析とその治療への応用
Project/Area Number |
17209039
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉置 邦彦 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 教授 (30010432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 弥生 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00334409)
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Keywords | 樹状細胞 |
Research Abstract |
マウス皮膚ランゲルハンス細胞(Lc)の成熟を促進する遺伝子(GeneA(仮))の臓器別のmRNA発現をreal tirne PCRで比較したところ、もっとも発現レベルが高いのは末梢リンパ節であり、その他脾臓など、樹状細胞が遊走して成熟する臓器での発現が高かった。T細胞cell line (EL4)やB細胞cell line(A20)ではProtein Aの発現は免疫プロットで確認できず、以上の結果から、Geno Aが比較的樹状細胞特異的に発現する遺伝子である事が示唆された。BMDCにおいて、Protein Aの発現亢進が細胞表面のCD40の発現亢進とよく相関していると思われ、また、無刺激のDC2.4にGeneAを強制発現させたところ、CD40の細胞表面での発現先進を認めたことは前回報告したとおりである。このCD40の発現亢進が生体内において意味を持つものであるかどうかを検討するため、GeneAを強制発現させたDC24を抗CD40抗体とIFN-γ存在下で培養し、GeneAを強制発現させなかった場合とでlL-12p40産生を比較した。予想通り、GeneAを強制発現させたDC2.4においてより多くのIL-12p40産生を認めた。以上からGeneAは樹状細胞の成熟に開連する遺伝子あると同時に、CD40の発現亢進を促し、樹状細胞からのIL-12産生を促進する事により、Thl系反応の誘導に寄与する可能性が示唆された。今後、腫瘍免疫や初期免疫の誘導にGeneAを応用する可能性について引き続き検討していきたい。
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Research Products
(4 results)