2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17209060
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
加藤 幸夫 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (10112062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
能城 光秀 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (00144858)
河本 健 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 講師 (50224861)
藤本 勝巳 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (40294566)
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Keywords | 概日リズム / DEC2 / ノックアウトマウス / 変異マウス |
Research Abstract |
分子時計系のポジテイブ因子はClock/Bmalでネガテイプ因子は、DEC, Per, Cryの三種類が存在する。DEC1の分子時計系での役割を明らかにするために、DEC1ノックアウトマウスを作成した。動物体内では多くの時計遺伝子が相補的に作用するため解析が困難であるので、今回はノックアウトマウスより分離した繊維芽細胞および骨、軟骨分化能をもつ間葉系幹細胞を用いた。DEC1欠乏により、各種時計遺伝子の発現の位相が前進した。しかしDEC1を強制発現することにより、前進した位相が元に戻った。さらにDEC2に対するsiRNAを併用することで、多くの時計遺伝子の概日リズムの振幅と位相が著明に変化した。 この結果は、DECが概日リズムの正確な位相の維持に必須であることを明らかにした。前年度の研究で我々は軟骨で概日リズムを示す275個の遺伝子を同定した。これらが軟骨分化に重要であることを示した。本年度は、これらの軟骨リズム遺伝子のプロモータ配列を詳細に検討することにより、それぞれの遺伝子の発現リズムのピーク時刻に依存して特異的に存在する新規の転写調節エレメントを16種類同定した。これらのエレメントは時計遺伝子による上方および下方制御をうけた。また数種の新規転写因子がこれらのエレメントの転写活性を制御することが判明した。これらのエレメントと転写因子は軟骨分化の概日リズムおよびその病的な変化に関与することが示唆された。
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Research Products
(10 results)