2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17209060
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
加藤 幸夫 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10112062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
能城 光秀 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (00144858)
河本 健 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (50224861)
藤本 勝巳 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40294566)
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Keywords | 概日リズム / DEC2 / ノックアウトマウス / 変異マウス |
Research Abstract |
1 おもに軟骨で発現している約400種類の転写因子の完全長cDNAを含む発現ベクターを構築した。そしてこれらをNIH3T3細胞に導入した。そしてわれわれが成長板軟骨のリズム遺伝子のプロモータから同定した新規時計応答配列に結合して転写に影響する転写因子として、NPAS2,Bmal2,HESなどを同定した。 2 軟骨細胞や線維芽細胞を用いて、リズム遺伝子のプロモーターからわれわれが同定した新規時計応答配列が、リアルタンムモニタリングにて、実際に約24時間のリズム発現を誘導することを明らかにした。この実験にはクロノスを用いた。また対照としてE-box,E'-boxも約24時間のリズム発現を誘導することを明らかにした。 3 多数のマウスをクロックラボ飼育箱で飼育して、野生型マウスおよびDEC1ノックアウトマウスの行動解析を行い、DEC1ノックアウトマウスでは概日リズムの周期が野生型より長くなる事、時差への時計の抵抗性が低下することが明らかになった(投稿中)。 また別のグループはDECノックアウトがハエの概日リズムをほとんど失わせることを報告した(Genes Dev,2007, Current biol.2007)。なおハエにはDEC1とDEC2の区別がなく一種類しかなかった。以上の結果から、DEC1とDEC2が生物時計系のマスター遺伝子として動物界で広く役割を果たしている事が明らかになった。
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Research Products
(28 results)