2005 Fiscal Year Annual Research Report
看護の人材資産形成のためのコンピテンシーとキャリア発達過程の体系化
Project/Area Number |
17209067
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅田 勝也 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20143422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
数間 恵子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114258)
村嶋 幸代 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60123204)
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50143920)
佐々木 美奈子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00302670)
永田 文子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30315858)
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Keywords | 人材資産形成 / コンピテンシー / キャリア発達 / 移植コーディネーター / 保健師 / WOC / 経営環境 / 人事制度 |
Research Abstract |
1.看護職のコンピテンシーとキャリア発達の既存の知見をレビューし、第9回日本看護管理学会年次大会交流集会で、コンピテンシーを取り入れた人事制度の紹介と意見交換を行った。看護職の仕事に関する意識について質問紙調査を行った。看護管理者1回3名の集団討議を計3回実施し、人的資源管理における中堅看護師の育成・評価などの課題、専門領域の看護師においては強い興味と調整・開拓能力、組織的支援の重要性が語られた。 2.市民・患者の立場から見た看護職と看護サービスに対する意見を聴取するため、1回3〜5名のグループインタビューを計6回行った。 3.移植コーディネーターのコンピテンシー開発基盤として生体肝移植後レシピエント・ドナー計41名に面接した。内容分析によりドナー20名のもつ術前後を通じた複雑な感情やレシピエントへの思い、医療への要望が明らかになり、移植前から退院後長期に亘る支援の必要性が示された。これまでに整理した保健師のコンピテンシーの妥当性調査に向けてコンピテンシーの内容や表現を洗練するため、学識経験者、保健師を対象としたワークショップを日本語と英語で各1回開催し、意見を集約した。主な修正内容は、用語の定義や抽象度の統一等であった。WOCに特徴的なコンピテンシーを明確にするため、WOC20名を対象に面接を行い、グランデッドセオリーにて分析した。その結果、動機、特性、価値観、態度の側面にWOC特有のコンピテンシーが明らかとなり、それらの発揮に環境要因の関与が示唆された。経営移譲予定の病院の看護師47名を対象に面接調査を行い、先々の不安、質を高めなければという思いとともに、残る人と辞める人との温度差が語られた。進路や自己を見つめる契機ともなっていた。情報提供、相談体制とともに、キャリア発達を考える機会提供が望まれる。
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Research Products
(5 results)