Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
数間 恵子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114258)
村嶋 幸代 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60123204)
真田 弘美 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50143920)
佐々木 実奈子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00302670)
大西 麻未 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10451767)
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Research Abstract |
1.コンピテンシーとキャリア発達の概念の体系的整理(1)効果的なチームやチームマネジメントの手法に関して,看護管理者対象の集団討議と個別面接調査及び文献検討を行い,看護師長が効果的なチームを作るためは,明確な看護観やそれを言語化することによってチームメンバーを方向づける能力が必要であることが明らかになった。(2)看護職の仕事に関する実感の日中比較研究の準備のため,中国側研究者との情報交換と調査票の中国語への翻訳を行った。(3)一般市民や患者が看護職に求める役割や機能について文献調査を行い,前年度実施した有識者に対する面接調査の結果と統合した。 2.場,役割,局面別にみた看護職に必要なコンピテンシーとキャリア発達過程(1)重症心身障害児看護に関わる看護師20名に面接し,親への関わりでの認識・実践の経験の蓄積に伴う変化を質的に分析した。抽出されたカテゴリ(子へのケアの充実,親の要望の反映,共通認識の模索,平等性の追求)は,今後,外来を通じた入所時の支援に有用と考えられた。(2)保健師に必要なコンピテンシーについて,前年度の調査やグループインタビューで得られた意見を基に研究班で検討を行い修正した。さらに,これらのコンピテンシーの枠組みを用いて,保健師2名に意見を聴取し次年度の本調査に備えた。(3)修士の学位以上の皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)5名に面接調査を行い,本邦のWOCN集団へのコンピテンシーモデルの適用可能性について検証し,確立した。さらに,WOCNのキャリア発達プロセスを質的に分析した結果,調整力を段階的に発揮するプロセスであることが明らかとなった。(4)本格的にPFIが導入された公的病院において,院長代行,看護部長,看護師長,看護主任の計11名を対象として面接調査を行い,劇的な経営環境変化に伴う看護管理者のコンピテンシーについて検討した。
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