2007 Fiscal Year Annual Research Report
南部アフリカにおける「自然環境-人間活動」の歴史的変遷と現問題の解明
Project/Area Number |
17251001
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
水野 一晴 Kyoto University, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (10293929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沖津 進 千葉大学, 園芸学部, 教授 (70169209)
山縣 耕太郎 上越教育大学, 学校教育学部, 准教授 (80239855)
森島 済 江戸川大学, 社会学部, 准教授 (10239650)
高田 明 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教 (70378826)
宮本 真二 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 学芸員 (60359271)
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Keywords | 半乾燥地 / 環境変化 / 植生遷移 / 人間活動 / 砂漠化 / 気候変動 / ナミビア / 社会変化 |
Research Abstract |
本研究では、南部アフリカにおける近年の自然環境システムと人間活動の不安定な相互関係を諸分野から多面的に解明し、今後の両者のあり方について提示することを目的としている。平成19年度には以下のような調査・研究を行った。1)流域の水文環境の変化を検討するため、氾濫原堆積物の垂直変化を検討した結果、表層で堆積物の粗粒化が生じていることが明らかになった。このような最近の堆積物粗粒化と植生衰退の関係を検討するため、堆積物中に土壌水分ロガーを設置し、通年観測を行っている。2)海岸からエスカープメントに至る温湿度の季節変化及び日変化の特徴とGobabebにおける霧の発生状況との連関について解析を行い、更に客観解析データ及び海面水温データを用いて、それらの現象と総観規模の現象との関係を調べた。3)南部アフリカのバイオームの植生構造と降水パターンを、植物の生活型に着目して植生構造を把握したうえで、降水の季節変化との対応を検討した。各調査地で、植物の生活型に着目して、各生活型の植被率を記録した。出現した合計5タイプのバイオームのうち、植生高と植被合計との間には必ずしも明確な関係は見られなかった。4)ナミブ砂漠、クイセブ中流域域で確認される河成堆積物の堆積環境の把握を行った。その堆積年代は上〜下部地点で約22000-21000年前に集中する年代値を得、その間に乾湿の変動を含む変動があったことが認められた。5)グイ/ガナ(セントラル・カラハリ・ブッシュマン)の相互行為を分析した結果、環境の中に偏在する情報を有効に用いることができるのは、その鋭い知覚だけではなく、コミュニケーションを通じた相互理解によるところが大きいことが示唆された。
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Research Products
(32 results)