2007 Fiscal Year Annual Research Report
EU拡大後のエストニア・ラトヴィアにおける国家統合と複合民族社会形成に関する研究
Project/Area Number |
17251003
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
橋本 伸也 Kwansei Gakuin University, 文学部, 教授 (30212137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畑 郁 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40194617)
溝端 佐登史 京都大学, 経済研究所, 教授 (30239264)
志摩 園子 昭和女子大学, 人間社会学部, 教授 (80192607)
小森 宏美 京都大学, 地域研究統合情報センター, 助教 (50353454)
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Keywords | EU拡大 / エストニア / ラトヴィア / 国家統合 / 複合民族社会 / ロシア語話者 / 無国籍者 / マイノリティの権利 |
Research Abstract |
(1)2007年4月に小畑が、欧州審議会における無国籍防止条約締結と同条約に関するエストニア・ラトヴィア両国の態度について同審議会等でのインタビューおよび資料調査を実施した。 (2)2007年7月29日に京都大学経済研究所で本年度第一回研究会を実施し、Lauri Malksoo(エストニア・タルト大学)「1991年独立回復以降のバルト諸国の継承性主張をめぐる方と政治」、丹羽こずえ(名古屋大学大学院生)「国家承継との関係での無国籍の防止に関するヨーロッパ評議会条約について」、溝端佐登史(京都大学)「エストニアのヨーロッパ化とロシァの経済移行」といった研究報告と討論を行った。 (3)2007年9月に橋本がエストニア、ラトヴィア両国で、両国の政府機関、統合政策関連機関、関連するNGOなどを訪問して、4月のタリンにおける騒擾事件、ロシア語系学校改革動向などについての聞き取り調査を実施した。 (4)1月14日に京都大学で第二回研究会を実施し、今年度調査結果についての交流、成果とりまとめについての打合せを行った。また、エストニア共和国民族問題担当大臣事務所の実施したタリン事件に関する調査の検討を行った。 (5)2008年2月から3月に研究代表者・分担者が分担してエストニア、ラトヴィア、ロシア、フィンランド、スイス、「ドイツを訪問し、秋期調査のフォローアップ、ロシア語系学校での参与観察、国連難民高等弁務官事務所での無国籍者問題についての聞き取り、ロシア・バルト間の経済関係についての関係研究者との意見交換、資料収集を実施した。 (6)今年度の調査結果のとりまとめを行い、2008年5,月頃に『中間報告書II』として刊行予定である。
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