2007 Fiscal Year Annual Research Report
途上国における特別支援教育開発の国際協力に関する研究
Project/Area Number |
17252010
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中田 英雄 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80133023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥越 隆士 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (10183881)
山本 淳一 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (60202389)
柿山 哲治 活水女子大学, 健康生活学部, 准教授 (10255242)
河合 康 上越教育大学, 学校教育学部, 准教授 (90224724)
倉本 義則 京都女子大学, 発達教育学部, 准教授 (70351179)
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Keywords | 開発途上国 / 特別支援教育 / 国際教育協力モデル / 国際ネットワーク / アダプテッド・スポーツ / インドネシア / ウズベキスタン / モンゴル |
Research Abstract |
平成19年8月にインドネシア教育省現職教員研修の一環として、インドネシアのスラカルタで知的障害教育を対象にした第4回国際協働授業研究会を開催した。インドネシア側から現職教員約150名が参加し、日本側から現職教員3名を含む6名が参加した。日本とインドネシアの現職教員が体育と算数の授業を行うとともに、両国の教師が協働の授業を行った。開催に当たって、インドネシアの6つの教育系大学が協力し、第4回国際協働授業研究会を運営した。参加型研究協議会とアンケート調査の結果、回答者の100%(126名)は、授業研究会が知的障害養護学校の質の向上に有効であると回答した。今後、インドネシアで日本式の授業研究が普及する可能性が一段と高まると考えられる。平成19年6月に日本比較教育学会で企画された課題研究のシンポジストとして、国際協働授業研究モデル開発について発表し、平成19年9月の日本体育学会第58回大会では平成18年8月にインドネシアのパダンで実施した第3回国際協働授業研究について発表した。さらに、平成19年9月の日本特殊教育学会第45回大会では学会企画のシンポジウムにおいて、インドネシアで行ってきた国際協働授業研究の効果と課題について発表した。他の研究協力者は、インドネシアの障害児体育(アダプテッド・スポーツ)の課題、インドネシアの特別支援教育の法制化の現状、ウズベキスタンとモンゴルにおける教育協力の成果を報告し、学会誌等で発表した。ウズベキスタンでは日本人教師による授業が行われ、ここでも授業研究の意義が関係者に理解されつつあることが窺える。モンゴルでは現地の授業の模様が分析され、その実情が克明に報告されている。これは、今後、教育協力を行う上で貴重な資料になると思われる。以上の成果を報告書としてまとめ、インドネシアで行った授業研究会はDVDに収録・編集した。
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