2005 Fiscal Year Annual Research Report
米国アラスカ州南部における後氷期地殻隆起の総合測地観測と粘弾性構造の推定
Project/Area Number |
17253003
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三浦 哲 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70181849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 博巳 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50107455)
笠原 稔 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40001846)
高橋 浩晃 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30301930)
佐藤 忠弘 自然科学研究機構国立天文台, 電波研究部, 教授 (10000176)
孫 文科 東京大学, 地震研究所, 助教授 (10323651)
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Keywords | 後氷期地殻隆起 / 米国アラスカ州南部 / 総合測地観測 / GPS / 絶対重力測定 / 粘弾性構造 |
Research Abstract |
本年度は,研究対象領域の大部分が米国の国立公園内にあったため観測実施許可が間に合わず,そこでの野外観測は実施できなかったものの,今年度予算で購入した設備備品である精密観測用GPS受信機5台を米国に輸出し,共同研究機関であるアラスカ大学があるアラスカ州フェアバンクスから同州ハインズに至る国道沿いの9観測点においてGPS観測を実施した.この観測により,購入したGPS受信機が問題なく動作し,所定の精度で観測点座標が得られることを確認した. 11月には研究代表者と研究分担者2名(藤本,佐藤)がアラスカ大学を訪問し,共同研究担当者であるジェフ・フライミューラー教授他と入念な研究・観測計画を立案した.その結果,来年度以降のGPS観測については,より高精度で地殻変動データを得るために,本年度実施したようなキャンペーン観測方式ではなく,定点連続観測方式とすることにした.観測点設置時期は種々の事情から2006年6月としたため,定点連続観測に必要な太陽電池,蓄電池,アンテナ取り付け用タワーなど必要なものは今年度予算で購入し準備することとした.絶対重力測定については,本研究の目的に照らしてより有効なデータが得られるようにあらためて観測地点を選定した.アラスカ大学ではそれに沿って観測実施許可を関係当局に申請することとした. 本年度は本格的な観測には至らなかったために実質的な成果は得られていないが,本研究計画について内外にアピールするために,2005年12月に日本科学未来館(東京都江東区)で開催された6th International Conference on Global Change : Connection to the Arctic (GCCA-6),および東京大学地震研究所平成17年度研究集会「日本版衛星重力ミッションの実現を目指して」において計画の概要について発表を行った.
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Research Products
(5 results)