2008 Fiscal Year Annual Research Report
保存を前提とした歴史的建造物の活用に関する研究-現代社会に適合した多様な再利用の手法に関する研究-
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17254003
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
斎藤 英俊 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (30271589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日高 健一郎 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (30144215)
稲葉 信子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20356273)
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Keywords | ヨーロッパ / 歴史的建造物 / 近代建築 / 文化遺産 / 保存・活用 / 産業遺産 / 国際研究者交流 / ドイツ・フランス |
Research Abstract |
平成20年度は下記の調査・研究・成果発表を行った。 1.7月に斎藤ほか連携研究者・研究協力者5名で、東京において研究会を開催し、2007年に実施したドイツ・フランスにおける調査の成果の纏め(斎藤)、京都における観光動向と京町家の活用状況(宗田好史:連携研究者)、2007年に実施したチェコにおける産業遺産の保存と活用状況の報告(岡野雅枝:研究協力者)を行った。また、2008年度の調査・研究活動と調査報告書の内容と執筆担当者について協議した。 2.10月にドイツよりレオ・シュミット氏(ブランデンブルグ工科大学コトブス校建築保存学部教授)を迎え、「保存と改修:歴史的建築物の転用におけるデザインの可能性」と題する講演を開催し、その後、参加者を交えて、文化遺産の保存と活用に関する討論を行った。 3.1月に斎藤、鳥海基樹(連携研究者)ほか1名で、フランスにおいて、パンテオン(パリ)の修理工事現場、ランス大聖堂修理工事現場等を訪問し、フランスにおける歴史的建造物の修復と公開等活用の問題点に関し修復担当者と意見交換した。また、近代建築特有の鉄筋コンクリート造建造物の修理現場を訪問し、さらに、この種の修理に多くの経験を有する技術コンサルタント及び建設会社の担当者からフランスにおける事例の説明を受け、意見交換を行った。 4.2月にドイツからジークフリード・エンダース氏(ヘッセン州立記念物保存局主任調査官)及びフランスからダニエル・ルフェーヴル氏(パリ地区担当歴史的モニュメント主任建築家)を招聘し、国立西洋美術館本館、富岡製糸場等を案内し、近代建築の保存・活用状況に関して意見交換を行った。また、この2名に加えて北河大次郎氏(文化庁文化財部参事官付文化財調査官)「鉄筋コンクリート造建造物の保存と活用-日本、フランス、ドイツの事例-」と題する講演会を行い、参加者も含めて、鉄筋コンクリート造建造物の保存問題に関して討論を行った。 5.3月に斎藤及び研究協力者2名で、群馬県桐生市の織物エ場群等の産業遺産の保存状況に関して調査を行った。
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Research Products
(4 results)