2007 Fiscal Year Annual Research Report
黄砂飛来にともなう微生物およびその遺伝子の移動に関する環境微生物学的研究
Project/Area Number |
17256001
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
那須 正夫 Osaka University, 薬学研究科, 教授 (90218040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川端 善一郎 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (80108456)
本名 俊正 鳥取大学, 農学部, 教授 (90093624)
藤山 英保 鳥取大学, 農学部, 教授 (90108796)
伊藤 徳夫 大阪大学, 薬学研究科, 講師 (60176352)
山口 進康 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (20252702)
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Keywords | 黄砂 / 微生物 / 遺伝子動態 / 環境微生物学 / 分子微生物生態学 / 黄土高原 / タクラマカン砂漠 |
Research Abstract |
微生物の長距離移動に関する現状の把握を大目的として,本年度は黄砂の発生源として考えられる中国の乾燥地域より採取した土壌,中国の北京で採取した黄砂,大阪上空で採取した黄砂粒子の表面に存在する細菌を可視化するための手法を検討するとともに,細菌の現存量を測定した.研究成果を以下にまとめた. 1)レーザー回折・散乱法および走査型電子顕微鏡画像解析法を用いて,黄砂発生源地域の土壌,北京で採取した黄砂について粒度分布を測定した.その結果,黄砂発生源地域の土壌の粒径は,数十〜数百μmであった.北京および大阪に飛来した黄砂の粒径は,それぞれ10μm以下および5μm以下であった. 2)SEM-EDX法により,黄砂粒子と黄砂以外の非土壌性粒子を区別できることがわかった. 3)黄砂表面の細菌を可視化するために,走査型電子顕微鏡-in situハイブリダイゼーション(SEM-ISH)法を最適化した. 4)SEM-ISH法により,黄砂由来の土壌粒子表面に付着した細菌を可視化し,黄砂現象にともない細菌が長距離を移動する可能性を示した. 5)SEM-ISH法および定量的PCR法により,北京に飛来した黄砂中には1gあたり10^7から10^9の細菌が存在することを明らかにした.
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Research Products
(16 results)