2005 Fiscal Year Annual Research Report
複数データベースを統合活用した感染症の宿主要因及び環境要因の総合的疫学的研究
Project/Area Number |
17256005
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
丸井 英二 順天堂大学, 医学部, 教授 (30111545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 裕 順天堂大学, 医学部, 教授 (30010094)
宮平 靖 順天堂大学, 医学部, 講師 (40265781)
高橋 謙造 順天堂大学, 医学部, 助手 (00365628)
高木 廣文 新潟大学, 医学部, 教授 (80150655)
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Keywords | 住民コホート / 出生コホート / 結核 / サーベイランス / RFLP検査 / タイ / 家族内感染 |
Research Abstract |
タイ国チェンライ県メチャン郡における地域住民コホートデータベースにおいて、結核,出生情報等に関する分析を以下のように進めた。 1.住民コホートデータベースによる疾病発生調査及び情報精度向上 1)メチャン郡において、これまで本研究で各保健所のWINTHOを活用して構築した郡住民保健コホートデータベースと郡病院疾病データベース(結核データベース含む)を統合を進展させた。前年度に明らかになったWINTHOデータベースと結核データベースでの患者数の違いに関しては、(1)登録漏れ、(2)疾患コードの誤り等以下の要因が関連していることが明らかになった。また、この中には肺外結核の割合が高く、他の疾患が結核と分類されている可能性も示唆された。後者に関しては、結核登録データベースの住所と住民疾患データベースの住所の違いや診断及び治療を受けている病院が郡外である可能性が考えられた。 2.郡保健局に提出される出生記録情報に関しては、出生時体重500gなど出生時の記録の問題に関して、記録間違いが主である可能性が現地でのインタビュー調査より明らかになった。次年度は、これをもとにカルテ調査を企画し現在倫理審査中である。 3.RFLPを利用した結核の分子疫学的研究 1)メチャン郡における家族内感染の様相検討のため現在2002年以降の症例111例を対象に分析を進めている。 今年度は、タイ・バンコクにおけるInternational Epidemiological Associationにおいて発表をおこなった。しかし、学会側の都合で抄録集は出版されず、Web上での抄録閲覧のみが可能となっている。 Kenzo TAKAHASHI, Norio YAMADA, Hideki YANAI, Supalert Nedsuwan, Oranuch Nampaisan, Surin Summanapan, Eiji MARUI. Estimation of incidence and treatment outcome based on tuberculosis surveillance database in one prefecture in Thailand. Proceedings of World Congress of Epidemiology 2005. Bangkok, Thailand. August 2005
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