Research Abstract |
(1)バースマーク技術を用いたコンポーネント分析の評価(担当:中村) 前年度提案したコンポーネント分析技術を,いくつかの実システムにおけるサービス開発に適用し有用性を評価した。具体的には,ホームネットワークシステム及びビル管理システムを対象に付加価値サービスの設計・実装に適用した.その結果,新規サービスを開発する際,既存のサービス実装で用いたコンポーネントを効率的に検索・再利用でき,迅速なサービス開発が可能になることが分かった.実装したサービスは,(a)ネット家電を視線や音声,またはその両方で制御するサービス,(b)センサ駆動型ホームネットワークサービス,(c)システム・環境の安全性を保障するサービス,(d)マルチベンダ家電を収容可能なホームネットワークサービス,などである. (2)協調フィルタリング技術を用いた推薦の評価(担当:門田) 抽出した開発コンテキストの評価項目について,現在進行中のプロジェクトに対して評価を行った.具体的には,ソフトウェア開発プロジェクト,サービス,コンポーネント等から抽出されたバースマークによって開発コンテキストを予測し,その結果に基づいて開発工数,バグ,コンポーネント等の予測・推薦を行った.更に,予測・推薦をプロジェクトの進行の各フェーズで行うことにより,プロジェクトの進行に伴う予測・推薦の精度を評価した. (3)アソシエーション可視化技術を用いたユーザインタフェースの評価(担当:大平) アソシエーション可視化技術を用いたユーザインタフェースの評価を目的としてユーザインタフェースを利用した場合と利用しなかった場合とを比較する複数の実験を行った.実験の結果,対象とするソフトウェア部品の絞り込みやすさ,見つけやすさ,理解しやすさの点において,アソシエーション可視化技術を用いたユーザインタフェースが有用であるという知見を得た.
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