• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

広帯域ユビキタス環境のための移動透過ネットワークアーキテクチャの研究

Research Project

Project/Area Number 17300019
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

相原 玲二  広島大学, 情報メディア教育研究センター, 教授 (50184023)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西村 浩二  広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助手 (90263673)
岸場 清悟  広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助手 (30274137)
田島 浩一  広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助手 (50325205)
Keywords移動透過通信 / ネットワークアーキテクチャ / モバイルネットワーク / ハンドオーバ / ストリーム伝送
Research Abstract

モバイルコンピューティング環境の発展により,移動透過性,すなわちコンピュータなどの接続機器(ノード)がそれまでと異なるネットワーク配下に移動しても通信を継続する機能が要求されている.現在の標準的ネットワークプロトコルであるTCP/IPはこの機能を持たない.本研究では期間内に,広帯域通信に適した移動透過性を実現する新たな方式を提案し,ノード単体の移動のみならず,複数ノードが接続したネットワーク全体が移動する「移動ネットワーク」にも適用可能な方式を提案し,プロトタイプの試作および実証実験を通して提案方式の性能を定量的に評価した.
平成18年度は,平成17年度の基本プロトコル開発および評価結果を受けて,通信性能の詳細な計測および性能向上のための改良,無線接続拠点からのアドレス情報等の取得・配布方式の改良,移動情報管理サーバとの間の制御プロトコルの改良,高速端末認証方式の提案などを行った.特に,移動情報管理サーバの制御プロトコル改良においては,複数の管理サーバを任意の(ネットワーク上の)場所に設置することを可能とするものであり,広域ネットワークを経由して設置した複数の管理サーバにより,提案した制御プロトコルが良好に動作することを実証実験として示すことに成功した.
プロトタイプシステムによる提案手法の評価および動画像伝送実験については,平成17年度に構築した高精細動画像(HDVフォーマット,約30Mbps)を伝送した状態でのネットワーク切り替え(ハンドオーバ)実験システムを,関係学会・シンポジウム等の場で公開し,多くの研究者ならびに技術者にその性能を確認してもらうことができた.さらに,無線LAN機能を持つPDA端末に本提案方式を実装し,複数の無線LANアクセスポイント間をハンドオーバするプロトタイプシステムも構築した.無線PDA端末についても,動画像(MPEG4フォーマット,約1Mbps)を伝送した状態でハンドオーバを行う公開実験を複数回実施した.公開実験においても,広域ネットワークを経由した複数の管理サーバが利用可能であることを確認しており,いずれかの管理サーバへのネットワーク到達性が失われた場合においても問題なくハンドオーバ動作が可能であることを示すことができた.
以上のとおり,本研究はほぼ当初の計画どおり進行し,研究成果をあげることができた.なお,平成18年度までの研究成果は,Linux OS上で動作する本提案方式のプログラムとともにWebサーバ上で独自に公開している.

  • Research Products

    (4 results)

All 2006

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 複数インターフェースによるスムーズハンドオーバ可能なモバイルネットワークMAT-MONET2006

    • Author(s)
      藤田貴大
    • Journal Title

      情報処理学会 マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2006)シンポジウム

      Pages: 961-964

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 常に最適経路で通信を行う移動透過アーキテクチャMATの性能評価2006

    • Author(s)
      相原玲二
    • Journal Title

      日本ソフトウェア科学会 研究シリーズ インターネットコンファレンス2006論文集 No.45

      Pages: 13-20

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] MATにおけるマッピング情報管理サーバ冗長化に関する性能評価2006

    • Author(s)
      岸場清悟
    • Journal Title

      電子情報通信学会 技術報告 IA2006-23(2006-10)

      Pages: 19-24

  • [Journal Article] 移動体通信の特性を考慮したゆるやかなアクセス認証方式2006

    • Author(s)
      田島浩一
    • Journal Title

      電子情報通信学会 技術報告 IA2006-24(2006-10)

      Pages: 25-30

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi