2005 Fiscal Year Annual Research Report
細粒度セル方式リコンフィギャラブルシステム技術に関する研究
Project/Area Number |
17300021
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
末吉 敏則 熊本大学, 工学部, 教授 (00117136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久我 守弘 熊本大学, 工学部, 助教授 (80243989)
柴村 英智 熊本大学, 工学部, 助手 (10264136)
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Keywords | リコンフィギャラブルシステム / 細粒度セル / システムLSI / FPGA / リアルタイムOS |
Research Abstract |
研究の初年度である本年度は,研究計画調書に従い,リコンフィギャラブルロジックIP, RTOS拡張機能とロジック仮想化機構,および,リコンフィギャラブルロジック向け設計ツールについて以下の研究開発を遂行した. (1)リコンフィギャラブルロジックIPの研究(主担当:末吉) 研究代表者らの先行研究としてすでに提案している細粒度セル方式のリコンフィギャラブルロジックに対して,デバイスアーキテクチャの洗練化をさらに進めるとともに,システムの低消費電力化に必要な配線アーキテクチャとの統合について検討し,リコンフィギャラブルエンジンとしてIP化を図った.そして,計算機を利用したシミュレーション実験を通じで性能評価を行った. (2)RTOS拡張機能とロジック仮想化機構の研究(主担当:柴村) 動的リコンフィギャラブルシステムの中核技術として,ユーザに対してリコンフィギャラブルシステムのメカニズムを意識させずに,現在の計算機システムと同感覚で利用できる実行機構を備えるためにRTOSの機能拡張を図った.このようなOSを構築するための要素技術としてロジック仮想化機構が重要であり,この実現に向けて再構成処理を運用管理するデバイス再構成スケジューラの開発,ならびに利用者に実行する機能の物理的存在位置,さらにはそれがソフトウェア実装かハードウェア実装であるか,を意識させない実行機構の開発を行った. (3)リコンフィギャラブルロジック向け設計ツールの研究(主担当:久我) 我々が提案したリコンフィギャラブルロジックへの機能の実装を行うための設計フローの確立と,主要機能の性能を十分に引き出すための専用EDAツールの開発を進めた.特に,配線処理時間の短縮と配線リソースの最小化を目的として異なる粒度のLUTを対象に,LUTにテクノロジマッピングされた回路を論理ブロックにまとめる専用クラスタリングツールの主要機構を開発した.
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Research Products
(7 results)