2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17300027
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
赤間 清 北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (50126265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬淵 浩司 岩手県立大学, 情報ソフトウェア学部, 助教授 (20281545)
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Keywords | セマンテックWeb / プログラム生成 / 例に導かれた探索 / 適応 / 正当性 |
Research Abstract |
セマンティックWebの基礎理論について研究し、本研究で達成すべきシステムの構造を探求した。セマンティックWebのオントロジーを基礎付ける有力な理論はDL(記述論理)である。現在、DLにルールを導入する課題が大きな焦点になっている。すなわち、「DLを拡張して、ルール型の質問応答を行い、与えられた論理式を満たす解をすべて高速に求めるにはどのような理論体系にすればよいか」という問題である。この解決方法は、今後のセマンティックWebの技術の方向を大きく左右する可能性がある。本年度は、これに関連して次のような項目を研究した。 (A)DLを明確に捉えるために、論理構造に関する一般理論を構築した。DLは1つの論理体系であるが、一階述語論理とは異なる体系になっているために、わかりにくい面がある。そもそも一階述語論理やDLなどの論理構造を統合的に捉える枠組みが確立していないのは大きな問題である。そこで、「特殊化システム上の一般論理構造の理論」を構築した。これは、いろいろなデータ構造を対象とする論理構造を、特殊化システムというパラメータによって共通に捉え、汎用の論理学を建設しようという試みである。 (B)この結果DLは、ある特定の特殊化システム上の論理構造とみなせることが証明された。また、DLのタブロー法による証明が、より一般的な視点から、等価変換に基づく計算としてとらえられた。 これらにより、DLとruleの問題をも新たな枠組みで考察することができるようになった。 そこで、DLにおける質問応答問題の定式化とその解法について、研究を進めている。これによって、「セマンティツクWebにおいて、知識をいかに表現し、いかに質問に答えるか(高速に、適応的に)」に対するより深い理論を得る可能性がある。
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Research Products
(6 results)