2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17300027
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
赤間 清 Hokkaido University, 情報基盤センター, 教授 (50126265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬淵 浩司 岩手県立大学, 情報ソフトウェア学部, 准教授 (20281545)
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Keywords | セマンテックWeb / プログラム生成 / 意味保存スコーレム化 / 開世界問題 / 質問応答問題 / 等価変換 / 論理等価式 |
Research Abstract |
セマンテックWeb上の高度な処理を正確かつ高速に行うプログラムを、適応的に自動生成する技術を研究し、真に適応的なセマンテックWebを実現する基礎を作るのが研究の目的である。 セマンテックWebにおける質問応答問題を一般的にかつ厳密に定式化した。さらにそれを等価変換で解く手続きを開発した。記述論理で書かれた質問応答問題を述語論理で書かれた形に変換し、さらにスコーレム化して節形式で書かれた問題に直す。それからトップダウンあるいはボトムアップの計算を行うルールを生成し、そのルールで変換することによって問題を解決する方式を提案し実験でその有効性を示した。 従来の研究との大きな違いの1つは、スコーレム化の部分である。従来のスコーレム化は論理式の意味を保存しないので、質問応答問題を正しく解くための基礎として不十分である。本研究では「意味保存スコーレム化」という新たなスコーレム化アルゴリズムを提案し、その問題を解決している。 さらに、適応的なセマンテックWebを実現するために、正当で高速なプログラムを自動的に構築する方法を研究した。(1)ルール生成の基礎理論の改善、(2)ルール生成システムの再構築と高遠化、(3)例に導かれたルール生成方法の確立、などによりルール生成に基づくプログラム生成システムの強化を行った。特筆すべきは、「論理等価式」を経由してルールを自動生成する方法と、その基盤となる理論を新たに創始したことである。これを使うことにより、これまで生成できなかった難易度の高いプログラムの自動構築ができることを例で示した。
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Research Products
(4 results)