2005 Fiscal Year Annual Research Report
情報感度特性に基づく3次元物体のスケーラブル表現とその利用に関する研究
Project/Area Number |
17300033
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
長橋 宏 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20143084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊澤 逸夫 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70186469)
諸岡 健一 九州大学, デジタルメディシン・イニシアティブ, 助教授 (80323806)
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Keywords | 3次元物体計測 / 選択的多重解像度計測 / 解像度空間 / データ統合 / LOD / ステレオビジョン / 形状空間感度特性 / 3次元近似モデル |
Research Abstract |
平成17年度は、主に多視点からの選択的多重解像度距離計測に基づく3次元物体のスケールを考慮したモデル表現法の確立とその利用法に関して、研究を行った。具体的には、 1)複数種類のレンジファインダを用いて異なる視点、異なる解像度で計測されたデータを統合するために、計測点までの距離と計測面の向きに基づいた計測点の信頼度関数を導入し、この関数に基づいてデータの統合行う方法を提案し、実験によりその有効性を明らかにした。 2)異なる解像度のデータ統合を発展させ、計測された異なる解像度空間のデータに対して、メッシュ削減とメッシュ分割を行うことで、未計測の解像度空間に相当するデータを作成し、統合する方法を提案し、実験により有効性を確認した。 3)距離計測が困難な状況の1つである戸外のシーン画像に対して、像形成過程と3次元構造との関係に注目し、テクスチャの持つスケールの微妙な変化を抽出する方法を提案し、その有効性を実験により確認した。この方法によって、シーン中の3次元構造を1枚の画像中のテクスチャから抽出することを可能となった。 4)ズーム、パン、チルト可能なカメラで構成されるステレオビジョンシステムを構築し、シーン中の物体情報を選択的に詳細化する方法を提案した。この方法では、ステレオ視がカバーする視差検出とズーム機能を融合し、シーン情報の獲得におけるLOD(Level of Detail)機能を実現した。これによって、画像上のテクスチャ性が面の凹凸から生じているのか否か、あるいはステレオ視におけるオクルージョンの空間解析等が可能になることを示した。 5)3次元物体の持つ形状空間感度特性を調べるために、メッシュあるいは頂点数を制御可能な3次元可変モデルSDM(Self-organizing Deformable Model)を提案した。そして、このSDMを用いて与えられた物体モデルの空間的形状感度を変えた近似モデルを作成する方法を開発した。
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Research Products
(6 results)