2006 Fiscal Year Annual Research Report
分散環境における異種メタデータの横断利用および学術機関リポジトリ運用に関する研究
Project/Area Number |
17300078
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
植松 貞夫 筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 教授 (50134250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 治樹 筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 教授 (40124200)
歳森 敦 筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 助教授 (80222149)
宇陀 則彦 筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 助教授 (50261813)
松林 麻実子 筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 講師 (10359581)
岸田 和明 駿河台大学, 文化情報学部, 教授 (90234210)
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Keywords | 機関リポジトリ / 横断利用 / メタデータスキーマ / スキーマ設計 / スキルギャップ / オプジェクトプロファイル / ユーザプロファイル |
Research Abstract |
平成18年度は非専門家でも容易にメタデータスキーマを設計できる環境構築を行った。スキーマ設計には専門的知識と技術が必要であるが、これらのスキルは一様ではないため、専門家と非専門家の間でスキルギャップが生じる。システムがスキルギャップをある程度埋めることができれば、非専門家でもスキーマ設計が容易になる。スキルギャップは1)オブジェクトプロファイル、2)読解支援、3)スキーマ推薦の3手法から解消する。オブジェクトプロファイルはメタデータの記述対象に関するデータを記述したもので、データベース内に登録しておく。読解支援とはメタデータやオブジェクトに関する専門用語を平易な用語に置き換えることである。スキーマ推薦とはユーザの属性に応じてデータベース内のオブジェクトプロファイルを候補として提示することである。 メタデータ作成にはオブジェクトの認識、スキーマの探索、スキーマの設計、スキーマの適用、オブジェクト情報の抽出、メタデータ付与の6段階があるが、それぞれの段階ごとにスキルギャップが生じる。スキルギャップを解消するためには、ユーザがどの段階のギャップに相当するのかを見極めたうえで、適切な情報提示を行うことが重要である。今後の課題はスキルギャップ解消の効果を評価することである。本システムと既存メタデータエディタ等の間で、作成されるメタデータの質、作成にかかる時間などを比較することで定量的に評価するとともに、インタビュー調査によってシステムの使い勝手等を定性的に評価したいと考えている。
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Research Products
(3 results)