2006 Fiscal Year Annual Research Report
教育の情報化・国際化に即応した統計教育とカリキュラムシステムの開発研究
Project/Area Number |
17300090
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
渡辺 美智子 東洋大学, 経済学部, 教授 (50150397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 和範 立教大学, 経済学部, 教授 (60230348)
竹内 光悦 実践女子大学, 人間社会学部, 講師 (60339596)
村上 征勝 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (00000216)
藤井 良宣 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (10218985)
藤原 丈史 東京情報大学, 総合情報学部, 講師 (60348456)
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Keywords | 統計教育 / 初等・中等教育 / 学校教育 / 知識創造社会 / 指導要領 / 国際比較 |
Research Abstract |
2005年に本研究グループが主体となり日本統計学会を始め関連17学協会で文部科学省に提出した『21世紀の知識創造社会に向けた統計教育推進への要望書』に関連して,2006年度2月中教審報告で次期指導要領改定に向けた理数系教育の改革の柱に統計教育の充実が挙げられた。これを契機に本年度の申請研究では,初等・中等教育課程の算数・数学教科におけるより具体的な統計内容のコースデザインを早急に,日本統計学会・数学教育学会等と連携して提出することを目的に,諸外国での統計教育の達成目標・カリキュラム・評価指標に関する国際比較研究をまとめ,関連学会で本内容に関する企画セッションをたて,招聘海外研究者も交えて国内外の諸統計専門家と集中討議を行い,日本における統計教育の課題を明示化し今後の方向性を論議した。具体的には, 1.2006年度統計関連学会連合大会企画セッション『統計教育-統計的思考力育成に向けて』を企画し,米国統計学会統計教育分科会会長のJ.Utts教授を招き,米国統計学会が公表した統計評価と方法に関するガイドラインGAISEレポートを中心に論議した。 2.2006年度日本行動計量学会統計教育特別セッション『アクションに繋がる統計教育カリキュラム~国際比較にみる達成目標と評価のガイドライン~」を企画し,統計教育に関する米国を始めアジア諸国のナショナルガイドラインの比較と今日的統計教育の達成目標を集中的に論議した。 3.日本統計学会75周年記念事業シンポジウムにおいて,『知識創出のための統計科学研究の振興と教育政策』のセッションをオーガナイズし,統計科学研究推進の重要性と科学技術政策および次期指導要領の改定に向けた理数教育の強化と統計内容の位置付けの2テーマを論議した。 4.2007年数学教育学会春季年会でのオーガナイズトセッション『世界トップレベルを目指す科学教育の中核をなす統計基礎カリキュラムの充実』において,「国際標準に即応した初等・中等教育での統計教育カリキュラムへの提言-アクションに繋がる統計教育の必要性」を発表した。 5.『第3回統計教育の方法論ワークショップ~アクションに繋がる統計教育』を開催した。
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