2005 Fiscal Year Annual Research Report
グルタミン酸受容体の-アミノ酸残基のリン酸化と運動学習のリンクを証明する試み
Project/Area Number |
17300100
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
平井 宏和 金沢大学, 学際科学実験センター, 助教授 (70291086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳原 大 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (90252725)
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Keywords | プルキンエ細胞 / グルタミン酸受容体 / トランスジェニックマウス / GluR2 / 小脳 |
Research Abstract |
GluR2(K882A)をプルキンエ細胞特異的に発現する遺伝子改変マウスの作出 GluR2(K882A)あるいは野生型GluR2をプルキンエ細胞特異的かつ薬剤依存性に発現誘導できるマウスを作出を行なった。 1)L7-rtTA 小脳プルキンエ細胞特異的L7プロモーターの制御下でリバーステトラサイクリントランスアクチベーター(rtTA)遺伝子を発現するコンストラクトを作製した。 2)tetO-GluR2(K882A)-IRES-GFP TetオペレーターDNA配列(tetO)の下流に、GluR2(K882A)-MycおよびIRES-GFPを挿入する。コントロールとしてGluR2(K882A)の代わりに野生型GluR2を発現するものも作製した。 これらのコンストラクトを受精卵にインジェクションにし、トランスジェニック(Tg)マウスの作出を試みた。L7-rtTA Tgマウスは8ラインを得た。そのうち、2ラインでプルキンエ細胞に特異的なrtTAの発現が見られた。一方、tetO-GluR2(K882A)-IRES-GFP Tgマウスは7ライン、そのコントロールにあたる野生型GluR2を発現するTgマウスは2ライン得ることができた。これらすべてを、L7-rtTA Tgマウスとかけ合わせ、プルキンエ細胞に選択的にGFPとGluR2の発現が見られるかを検討したが、残念なことに一つも期待通りのラインが得られなかった。そこで、もう一度tetO-GluR2(K882A)または(WT)-IRES-GFPのコンストラクトを作製しなおし、Tgマウスの作出を試みているところである。
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