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2006 Fiscal Year Annual Research Report

マウス脊髄後角神経系の構築と機能の解析

Research Project

Project/Area Number 17300102
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

斉藤 哲一郎  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00202078)

Keywords神経細胞 / 発生・分化 / 神経回路網 / 脊髄 / 哺乳類 / トランスジェニックマウス / 転写因子 / ホメオボックス遺伝子
Research Abstract

哺乳類の神経細胞の分化と神経ネットワーク形成の機構を分子レベルで明らかにすべく、マウス脊髄の後角神経系をモデルとして解析を進めている。脊髄の神経細胞の分化は、運動神経細胞などを中心に研究データの蓄積が神経系の中で最も豊富であるが、遺伝子カスケードのレベルまで掘り下げると未だに不明な点が多い。研究代表者は、自身がクローニングしたホメオボックス遺伝子のMbh1の転写制御機構をトランスジェニックマウスなどを用いて詳細に解析してきた。その結果、プロニューラル因子の転写調節因子Math1がMbh1の発現を誘導し、Mbh1が脊髄の交連神経細胞の分化運命を決定することを初めて明らかにした。このカスケードが他の神経細胞の分化でも保存されているのかを調べるため、以前に開発した電気穿孔法を用いた高効率遺伝子導入法を改良し、大脳や脊髄の他に小脳などへも遺伝子導入し、中枢神経系のほぼ全ての細胞へ遺伝子導入できる実験系を確立することに成功した。また、Math1やMbh1の発現制御機構と機能を詳細に解析することにより、小脳の顆粒細胞の分化においても、Math1からMbh1への転写調節因子のカスケードが存在し、Mbh1は顆粒細胞の分化をも制御することを明らかにした。さらに、Mbh1の下流で発現するDccやTag1などの遺伝子も両神経細胞の分化で発現し、神経細胞の分化機構が両者で保存されていることを明らかにした。現在、Math1やMbh1の下流遺伝子の候補としてマイクロアレイ法などで得た遺伝子群の発現を脊髄と小脳で比較し、両神経細胞の違いを生み出す機構を分子レベルで解析中である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] The Sox2 regulatory region 2 functions as a neural stem cell specific enhancer in the telencephalon.2006

    • Author(s)
      Satoru Miyagi
    • Journal Title

      Journal of Biological Chemistry 281

      Pages: 13374-13381

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] In vivo electroporation in the embryonic mouse central nervous system.2006

    • Author(s)
      Tetsuichiro Saito
    • Journal Title

      Nature Protocols 1

      Pages: 1552-1558

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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