2005 Fiscal Year Annual Research Report
高密度三次元培養法を利用した組織構築再現モデル臓器の作成と抗癌剤応答性の包括解析
Project/Area Number |
17300160
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
大川 清 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90112812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松藤 千弥 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50192753)
松浦 知和 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30199749)
青木 勝彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80328278)
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Keywords | バイオリアクター / 生体材料 / モデル臓器 / マイクロアレイ / プロテオーム |
Research Abstract |
1)ラジアルフロー型バイオリアクターによる薬剤効果評価系に利用する三次元培養ミニモデルとしてのモデル肝、モデル癌の培養法の確立 ラジアルフロー型バイオリアクターに高機能維持型ヒト肝臓由来細胞(FLC-7)を培養したモデル肝(ミニ肝臓)と今年度はヒト癌細胞扁平上皮癌株A431を培養したモデル癌の三次元培養法を確立し、細胞付着培養マトリックスを取り出しこれらからトータルRNAの一括抽出法を確立した。モノレイヤー培養法での各細胞株から抽出したトータルRNAとの遺伝子発現状況の比較をDNAマイクロアレイとPCR(RT-PCRならびに一部はリアルタイムPCR)で検討し、従来の三次元培養とモノレイヤー培養とで培養方法に起因する薬剤感受性のデイスクレパンシーに対する解釈とは一部異なる細胞環境と細胞構築に基づく遺伝子発現状況の違いが認められ新たな知見を得、さらに解析中である。またバイオリアクター内細胞密度を継時的に簡易推定するための放射性^<13>CO_2を利用した測定系を確立した。 2)モデル肝、モデル癌における薬物代謝酵素・制御分子発現の包括的網羅的解析 各ラジアルフロー型バイオリアクターで得たモデル臓器組織の薬剤応答性の生化学的検討。薬物代謝酵素、耐性関連トランスポーターそしてアポトーシス関連分子の発現とその制御をDNAマイクロアレイで包括的網羅的に解析をしている。具体的には、我々の開発した臨床応用を目指している極めて抗腫瘍効果の高いペプチド結合型抗癌剤をこの評価回路に負荷し、薬剤投与前後のモデル肝、モデル癌の薬物に対する反応を薬物代謝酵素発現・制御遺伝子等発現の包括的網羅的解析を行っている。
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Research Products
(5 results)