2006 Fiscal Year Annual Research Report
細胞外マトリックス専用蛍光相関分光による変形性関節症の早期診断手法の開発
Project/Area Number |
17300166
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
丑田 公規 独立行政法人理化学研究所, 環境ソフトマテリアル研究ユニット, ユニットリーダー (60183018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益田 晶子 独立行政法人理化学研究所, バイオ解析チーム, 協力研究員 (10322679)
佐藤 正人 東海大学, 医学部・外科学系整形外科学, 講師 (10056335)
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Keywords | 変形性関節症 / 細胞外マトリックス / 蛍光プローブ / コラーゲン / ヒアルロン酸 / 蛍光相関分光 / 軟骨細胞 / コンドライト |
Research Abstract |
今年度は、測定にもちいる細胞外マトリックス(ECM)系の構築と装置の改良、および蛍光プローブの探索を主として行なった。 ECM系は、ヒト軟骨細胞を培養し、いくつかの形態で蛍光相関分光(FCS)の測定にもちいるのに適当な状態の試料を開発することにした。すなわち、軟骨細胞をECMとともにシート上にしたサンプル、それらをゲル状にしたサンプル、またこれらから軟骨細胞だけを除去したサンプルの3通りを用いながら測定した。どの試料においてもコンタミネーションなどの影響を除くのに苦慮し、透明度が十分高く良好なFCS測定を行うことが今のところ出来ていない。細胞試料の取り扱い方法や輸送方法を検討中である。 また、装置については、クライオスタットを導入し、温度制御の精度を上げることを主として行った。一方、最終的な実験に用いるための蛍光プローブの検討も行った。GFPと一般的な色素を連結したFRAPタイプの色素系をもらいうけ、本研究の目的に適合するかを検討した。このタイプの色素は、ブリーチングしにくくFCS測定向けであることがわかった。また、FCCSによりより精度を上げることも出来ることがわかった。 また、TAMRAを蛍光色素に用いた糖鎖化合物のプローブを合成したもの11種類をもらいうけ、その拡散係数の分子量依存性を測定した。球形近似を仮定した曲線から大きくはずれたが、様々な拡散時間を持つ糖鎖蛍光プローブのラインナップを作ることが出来た。またこのうち4糖糖鎖を用いたプローブではレクチン(WGA)との相互作用解析をおこない解離定数を求めることが出来た。
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Research Products
(5 results)